孤狼の血(ころうのち)
監督:白石和彌(しらいし かずや)
脚本:池上純哉(いけがみ じゅんや)
出演:役所広司(やくしょ こうじ)、松坂桃李(まつざか とおり)
公開日:2018/5
ジャンル:任侠、サスペンス
「孤狼の血」は昭和最後の年に広島県の呉原市で発生した暴力団抗争事件、その捜査にあたる2人の刑事を描いた物語です。
監督は北海道出身、「ひとよ」、「彼女がその名を知らない鳥たち」の白石和彌さんです。
脚本は山梨県出身、映画「任侠ヘルパー」や「アンダルシア 女神の報復」の池上純哉さんです。
暴力団の内情にも精通しているベテラン刑事役を、長崎県出身、「Shall we ダンス?」や「SAYURI」に出演されている役所広司さんが演じています。
本署から所轄署に配属された新人刑事役を、神奈川県出身、「彼女がその名を知らない鳥たち」や「ユリゴコロ」に出演されている松坂桃李さんが演じています。
その他、石橋蓮司さん、江口洋介さん、真木よう子さんといった方々が出演されています。
柚月裕子さんが手掛けた同名タイトルの小説が原作となっています。
あらすじ
昭和63年4月、広島県、ブタの家畜小屋で男が集団にリンチされ失踪しました。その男の妹が捜索願を届けます。昭和49年に呉原市で発生した暴力団の抗争、第3次広島抗争に続く、新たな抗争の始まりを告げる事件でした。
尾谷組は、収監中の組長に代わり、若頭の一ノ瀬(江口洋介)が組をまとめています。第3次広島抗争の残党であるその尾谷組に対し、五十子会長(石橋蓮司)の下部組織、加古村組が牙を向けます。
呉原東警察署でもその動向を注視しています。捜索願を受理したベテラン刑事の大上(役所広司)も早速動き出します。本署から所轄署に配属されたばかりの新米刑事の日岡(松坂桃李)は大上と組まされることになります。大上は強引で危険な方法で捜査を進めていきます__
感想
刑事の目線から暴力団の抗争を描いた作品です。グロいバイオレンス描写がありますが、テンポよく進む展開と合わせて序盤から目を離せなくなります。
主役の2人の刑事も周りの登場人物もとても印象に残ります。暴力だけでなく、正義や理念も描く展開がよかったです。
唯一気になったのは終盤の警察上層部の動きです。いくら邪魔者を消すためといっても、あの手段はどうなのでしょうか。なぜあのタイミングなのか、保身に走るのはいいですが、それこそ面子がどこにいったのか、暴力団より怖い警察組織として、もっと不気味に描いて欲しかったです。「トレーニングデイ」や「ポチの告白」が好きな人の個人的な意見ですが。
続編も予定されているということで楽しみな作品です。出演者の映像外での罪がどのような影響を与えているかは気になります。
極道と関わるいうんは
曲芸師になったようなもんじゃ
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