映画 ~ 裏切りの街 ~




裏切りの街(うらぎりのまち)
監督:三浦大輔(みうら だいすけ)
脚本:三浦大輔
出演:池松壮亮(いけまつ そうすけ)、寺島しのぶ(てらじま しのぶ)
公開日:2016/11
ジャンル:ヒューマン






「裏切りの街」はヒモのフリーターと平穏な生活を送る専業主婦が出会い系サイトで出会い、微妙な距離間の逢瀬を重ねていくヒューマン映画です。

監督・脚本は北海道出身、「何者」、「愛の渦」の三浦大輔さんです。

怠惰なフリーターの男性役を福岡県出身、「愛の渦」や「大人ドロップ」の池松壮亮さんが演じています。

平穏な生活を送る主婦の女性役を京都府出生、東京都出身、「オー・ルーシー!」、「やわらかい生活」の寺島しのぶ さんが演じています。

他に中村映里子さん、平田満さんといった方々が出演されています。

舞台が原作にあり、オリジナルドラマを経て劇場版として公開されたものです。



あらすじ


暑さを感じる7月、芸人がグアムを楽しむ企画のバラエティ番組が流れているテレビを尻目に、ユウイチ(池松壮亮)はパソコンの前で出会い系アダルトサイトで相手を探しています。

ユウイチはフリーターです。バイトをすっぽかす怠惰なところがあります。同棲相手のサトミ(中村映里子)から昼食代として毎日2千円をもらって過ごしています。

出会いサイトではマスコミ関係の仕事をしていると嘘をついています。ユウイチはサイトに書き込みのあった30歳のトモと吉祥時で会う約束をとりつけます。

シャワーをあび、くたびれた2千円をジーパンのポケットにつっこみ出かけるユウイチ、東中野駅から電車で荻窪駅に向かいます。

待ち合わせ場所には、赤いワンピース姿の女性(寺島しのぶ)が待っていました。彼女は40歳の主婦らしく、こんなおばさんが来ちゃって申し訳ありませんと帰ろうとしますが、ユウイチは彼女を引きとめ、とりあえずお茶しませんかとデートします。

微妙な距離感ながらも、2人はデートを楽しみ、それからも逢瀬を重ねていきます__



感想


浮気、不貞行為を描いた作品です。登場人物の会話や態度、登場する街並みや物に生々しさが感じられる点がよかったです。愛に溺れるというわけではなく、恋愛に流されるといった趣向の作品です。

その分、中盤までの助走期間がまどろっこしいと感じてしまいました。途中で退屈と感じる時間があります。

池松壮亮さんの演じる若いフリーターが好きにはなれないけど癖になってしまいます。語尾を延ばしたり、中途半端な敬語だったり、個人的には重要な決断時に見られる逃げ癖の描き方や表情が印象的です。中村映里子さんは「愛の渦」とは異なるキャラクターであり、最初、同じ方だとわかりませんでした。こんなパートナーがいて、どうして出会い系を利用するのかわかりません。

陰鬱な系統の観賞が続いている場合は決してお勧めできない作品です。しかし、こういう作品も必要だと思います。








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