映画 ~ ハンガー・ゲーム ~




ハンガー・ゲーム
原題:The Hunger Games
監督:ゲイリー・ロス(Gary Ross)
脚本:ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ(Suzanne Collins)、ビリー・レイ(Billy Ray)
出演:ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence),ジョシュ・ハッチャーソン(Josh Hutcherson)
公開日:2012/3(2012/9)
ジャンル:アクション、SF




「ハンガー・ゲーム」は、支配者統治のために年に1度開催されるハンガー・ゲーム、12の支配地区から選出された男女各1名、計24名が殺し合いをさせられるイベントを描いた作品です。

監督はアメリカ出身、「ビッグ」や映画「ねずみの騎士デスペローの物語(The Tale of Despereaux)」等の脚本のゲイリー・ロスさんです。

脚本は、ゲイリー・ロスさん、スーザン・コリンズさん、ビリー・レイさんの共同脚本です。

主人公の第12地区に住む女性役をアメリカ出身、「ウィンターズ・ボーン」や「マザー!」に出演されているジェニファー・ローレンスさんが演じています。

第12地区に住む男性役をアメリカ出身、「ハウルの動く城」の吹き替え声優や「センター・オブ・ジ・アース」に出演されているジョシュ・ハッチャーソンさんが演じています。

その他、リアム・ヘムズワースさんや、アマンドラ・ステンバーグさんが出演されています。

本作品はスーザン・コリンズさんの小説「ハンガー・ゲーム」を原作としています。

本作品は続編もあり、シリーズ化されています。



あらすじ


富裕層が居住する首都が12の地区を統治する世界、そこでは年に1度のイベント「ハンガー・ゲーム」が開催されています。

反逆防止協定より抜粋した内容によると、12の各地区が反乱の罰として、12歳から18歳の少年と少女を1人ずつ「刈入れの儀式」にて選出し、プレイヤーを首都キャピトルへ集め、闘技場で戦わせ、最後に残った1人を勝者とする、とあります。

それは痛ましい過去の歴史から生まれたゲームでした。しかし、国民の結束を高める側面も持ち合わせています。第74回の開催が近づいていて、ゲームメイカーであるセネカ(ウェス・ベントリー)のもと、ゲームの準備が行われています。


第12地区、カットニス・エヴァディーン(ジェニファー・ローレンス)は母親と妹と暮らしています。その日、妹のプリム(ウィロウ・シールズ)がハンガー・ゲームに選ばれた夢を見たということで、カットニスは怯えるプリムをなぐさめます。

その後、カットニスは外に出かけます。カットニスは柵が壊れている箇所から立ち入り禁止区域に入っていきます。そこは木々が生い茂る森です。野生動物の姿も見えます。カットニスは隠していた弓と矢を取り出し狩猟を始めます。

カットニスは狩猟で捕れた獲物を治安維持部隊に売ることもあります。その日は鹿を狙っていました。しかし、途中で邪魔をされます。邪魔をしたのは仲のよい友達のゲイル(リアム・ヘムズワース)でした。

2人は会話を交わします。ゲイルは一緒に逃げないかとカットニスを誘います。家族がいるから無理だと彼女は答えます。他の土地へ行くことは夢物語であると。

カットニスは帰りに市場に立ち寄り、そこで目に留まったマネシカケスをモチーフにしたアクセサリーをもらいます。マネシカケスとはこの世界に生息する鳥類です。

カットニスは家に戻り、プリムにお守りだとマネシカケスのアクセサリーを渡します。


「刈入れの儀式」の日、まずは女性陣から代表者が選出されます。選ばれたのはプリムでした。カットニスは、私が行きます、とプリムの代わりに、参加を志願します。

男性陣からはピーター(ジョシュ・ハッチャーソン)が選ばれます。

死ぬか最後の1人として生き残るか、カットニスは生死をかけたサバイバルゲームに挑むことになります__



感想


ティーンエイジャーのサバイバルゲーム、アメリカ版「バトル・ロワイアル」です。

理不尽な殺し合いゲームに参加させられる点は、高見広春さんの「バトル・ロワイアル」と同様です。しかし、こちらは選出から試合開始まで準備期間が与えられています。これを無駄な時間だという考え方もできますが、人物像を掘り下げる点ではよかったと思います。ただし、せっかくならライバルの人物も掘り下げたほうがよかったのかなという印象です。

展開も結構、ご都合主義です。そして、もっとも問題なのが、ルールが理不尽すぎる点です。そこは徹底しないと駄目だと思います。

小説は素晴らしいのかもしれませんが、尺の限られた映画では何とももったいないと感じる作品です。








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