映画 ~ おとぎ話みたい ~




おとぎ話みたい(おとぎばなしみたい)
配給:寝具劇団
監督:山戸結希(やまと ゆうき)
脚本:山戸結希
出演:趣里(しゅり)
公開日:2013/4
ジャンル:青春





「おとぎ話みたい」はダンサーを夢見て上京に憧れる田舎の女子高生が、とある出来事をきっかけに教師を異性として意識し始める様子を描いた青春映画です。

監督・脚本は愛知県出身の山戸結希さんです。他の監督作品に「溺れるナイフ」、「21世紀の女の子」があります。

主人公の女子高生役を東京都出身、「リバース」や「生きてるだけで、愛。」に出演されている趣里さんが演じています。

その他、岡部尚さん、小林郁香さん、そして、4人組バンドの「おとぎ話」さんが出演されています。



あらすじ


4人組みバンド「おとぎ話」のライブでバックダンサーとして踊る女性がいます。高崎シホ(趣里)はダンサーを目指して上京してきました。


田舎で孤独な受験生だったシホ、彼女はダンサーを目指していましたが、それを周囲に打ち明けることはありませんでした。地元の進学を目指す同級生からは秘密主義者なんだね、と言われています。

言っても理解されないだろう、それがシホの思っていたことでした。ある日の掃除中、人気のいなくなった廊下でシホは突然踊り始めます。それを偶然通りかかった教師が目撃します。

気まずくなってしまうシホ、しかし、教師から「ピナ・バウシュ」という言葉が出てきてシホは驚愕します。半径1km圏内にダンスのことを知っている人間なんていないと思っていたシホは衝撃を受けました。

その教師は新見先生(岡部尚)という名前です。学生時代に東京にいて、今では地元に戻ってきて、シホの高校で社会科を教えています。それをきっかけとして、シホは新見先生のことを異性として意識するようになります__



感想


女子高生が先生に恋をする話、ただし、舞台のようなモノローグの多さ、ライブ映像と音楽が多用される、都会の街中を踊る姿、印象的なシーンが多い作品です。

夢や都会への憧れ、教師との恋愛、本当にタイトルにふさわしいおとぎ話のような物語です。主演の趣里さんはとても魅力的でしたし、岡部尚さんが演じる新見先生の存在も良かったと思います。

痛々しいけど等身大、劇的だけど現実的、極端な舵取りと絶妙なバランス、他のガールズムービーとは一線を画す作品です。好みが別れるかもしれませんが、1度は観賞してみることをお勧めできる作品です。








コメント