映画 ~ インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 ~




インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(あくまのしょうめい)
原題:Contratiempo
英題:The Invisible Guest
監督:オリオル・パウロ(Oriol Paulo)
脚本:オリオル・パウロ
出演:マリオ・カサス(Mario Casas)
公開日:2016/9
ジャンル:サスペンス




「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」は女性写真家の密室殺人事件の容疑者となった不倫男性と弁護士、出廷前の2人の打ち合わせを通して、事件の全容を明らかにしていこうとするスペインのサスペンス映画です。

監督・脚本はスペイン出身、「ロスト・ボディ」、「嵐の中で」のオリオル・パウロさんです。

妻子を持ちながらも浮気し、その浮気相手の殺人容疑を被せられた男性役をスペイン出身、「ザ・レイジ 果てしなき怒り」、「チリ33人 希望の軌跡」に出演されているマリオ・カサスさんが演じています。

その他、バルバラ・レニーさん、ブランカ・マルティネスさんといった方々が出演されています。



あらすじ


欧州の最優秀起業家に選ばれたドリア(マリオ・カサス)のもとに弁護士のグッドマンが来訪します。ドリアは写真家のローラ・ビデル(バルバラ・レニー)殺害事件の容疑者となっています。ドリアには妻子がいますが、ローラとは不倫関係にありました。

事件があったのはホテルの1室、室内に残されていたのは容疑者と被害者の2人、部屋の内側にはドアチェーンがかけられ、窓は従業員しか開けられない構造の密室状態でした。

ドリアは部屋内で突然何者かに襲撃され気を失い、気づいたときには死人となったローラがいて、部屋の外には警察官が扉をノックしている状態でした。ドリアは無実を主張しています。

この難事件で無罪を勝ち取るために、ドリアの顧問弁護士であるレイバ弁護士の紹介でやってきたのがグッドマン弁護士です。引退を間近に控えた彼女は最後の花道を飾るためにこの難事件で無罪を勝ち取るために選ばれました。

グッドマンは予定した時間より早く到着しました。検察側が新しい証人を用意したことで、3時間後に控えた出廷前に、改めて事件の全容を抑えておく必要があると判断したためです。

ドリアは当日の事件のことを話します。また、その事件の3ヶ月前に発生していた、とある青年の行方不明事件のことも告白し始めます__



感想


スペイン産のサスペンス映画で「ロスト・ボディ」と同じ監督の作品です。真相に関して「ロスト・ボディ」では回りくどさを感じてしまいましたが、本作品は驚きが勝っている点で楽しめました。

観賞中に登場人物への印象が変わっていく点、各登場人物の思惑が交錯していく点もよかったです。

本当に警察が発見できない事柄であろうかという疑問はこの作品にも数点登場していますが、人の悪意や執念といった感情やミスリードの演出をうまく表現した作品だと思います。









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