映画 ~ ロスト・ボディ ~




ロスト・ボディ
原題:El cuerpo
英題:The Body
監督:オリオル・パウロ(Oriol Paulo)
脚本:オリオル・パウロ、ララ・センディム(Lara Sendim)
出演:ベレン・ルエダ(Belen Rueda)、ウーゴ・シルバ(Hugo Silva)
公開日: 2012/12
ジャンル:サスペンス




「ロスト・ボディ」は死体安置所の夜勤担当者の交通事故に端を発する、女性の死体消失事件と、それに関する事件の謎を追求していくサスペンス映画です。

監督はスペイン出身、「嵐の中で」等のオリオル・パウロさんです。

消失した女性役を、スペイン出身、「海を飛ぶ夢」といった作品に出演されているベレン・ルエダさんが演じています。

消失した女性の夫役を、スペイン出身、ドラマ「Los hombres de Paco」といった作品に出演されているウーゴ・シルバさんが演じています。

他に、事件を担当する刑事役でホセ・コロナドさん、夫の浮気相手役でアウラ・ガリードさんといった方々が出演されています。

本作品は2018年に「死体が消えた夜」のタイトルで韓国でリメイクされています。



あらすじ

懐中電灯の光だけを頼りにひたすら何かから逃げている男、道路に飛び出し、車に轢かれてしまいます。

ペニャ警部(ホセ・コロナド)は休暇明けでしたが、突然の電話に警察署に向かいます。休暇先はベルリンでした。離れて暮らす娘に2年半ぶりに会っていました。警察署に到着すると、同僚から休暇明けに申し訳ないと謝られます。

ペニャ警部が呼び出されたのは、とある通報と交通事故に端を発するものでした。車に轢かれて意識不明の男、アンヘル・トレスは頭蓋骨損傷と頚椎骨折により予断を許さない状況です。

トレスの勤務先は法医学研究所です。彼は夜警を勤めていました。しかし、彼は20時30分ころに突然保管所を飛び出したのです。事故にあう前に助けを求める電話がありました。

ペニャ警部は同僚とともに法医学研究所へ向かいます。そこには死体安置所があります。そして、あるはずの遺体が1体消えていることが判明します。心臓発作で運ばれてきた女、マイカ・ビジャベルデ(ベレン・ルエダ)の遺体が消えていました。マイカは製薬会社の社長婦人です。

安置所の監視カメラは1台を除いて電源が切られていました。侵入の形跡は確認できませんでしたが、暗証番号が変わっています。



その頃、アレックス(ウーゴ・シルバ)はバイクである女の家に向かっています。アレックスは心臓発作で亡くなったマイカの夫です。

目的地に到着したアレックス、出迎えてくれた女、カルラ(アウラ・ガリード)はとても警戒しています。深夜2時前、カルラは、成功したの?、とアレックスに尋ねます。アレックスは、僕が殺した、と答えます。

アレックスはカルラと浮気していました。マイカと別れたかったのですが、地位と財産を失うことを恐れ、カルラを事故に見せて殺害することを選びました。

2人でいると、アレックスのもとに知らない番号からの着信が入ります。それは警察からのマイカの死体が消えたという連絡でした__



感想


ホラーも楽しめるサスペンス作品です。早い段階から息を呑む場面があります。緊張感を持続させるのが上手いと感じました。

一方で、結末に関しては期待外れというか、あまりにも回りくどいことをやっているな、という印象を抱きます。夜警の人が交通事故にあってしまっていることは無視してはいけないでしょう。

失ったものは何か、見つめあう男女、妻を語る時制、いろいろと楽しめる要素も散りばめながら、陰鬱な雰囲気で流れていく点が良かったです。映画のために強引に作られたような真相は合わない作品でした。









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