グッドライアー 偽りのゲーム(ぐっどらいあー いつわりのげーむ)
原題:The Good Liar
監督:ビル・コンドン(Bill Condon)
脚本:ジェフリー・ハッチャー(Jeffrey Hatcher)
出演:ヘレン・ミレン(Helen Mirren)、イアン・マッケラン(Ian McKellen)
公開日:2019/11(2020/7)
ジャンル:サスペンス
「グッドライアー 偽りのゲーム」は白髪のベテラン詐欺師と、資産家の未亡人の出会いと計略を描いたサスペンス作品です。
監督はアメリカ出身、「ドリームガールズ」、「美女と野獣」のビル・コンドンさんです
脚本はアメリカ出身、「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」、「カサノバ」のジェフリー・ハッチャーさんです。
夫に先立たれた資産家の女性役をイギリス出身、「クィーン」や「キャル」に出演されているヘレン・ミレンさんが演じています。
投資グループなどの詐欺行為をはたらく老紳士役をイギリス出身、「リチャード三世」、「ロード・オブ・ザ・リング」に出演されているイアン・マッケランさんが演じています。
その他、ラッセル・トーヴィーさん、ジム・カーターさんといった方々が出演されています。
ニコラス・サールさんの小説「老いたる詐欺師」が原作です。
あらすじ
インターネットを利用して新たな出会いを求めていた2人の男女がいます。2人とも第2次世界大戦を経験している世代です。
男は喫煙しながら、プロフィールに喫煙者ではないと記入します。女はワインを嗜みながら、飲酒はしないとプロフィールに記入します。
男の普段の名前はロイ(イアン・マッケラン)ですが、彼はブライアンと名乗ります。女はエステルの名前で登録していますが、後にベティ(ヘレン・ミレン)と名乗ります。
ベティは友人希望ですが、ロイは恋愛希望です。しかし、本当の目的は別にあります。2人はレストランでデートの約束を取り交わします。2009年、ロンドンのことです。
ロイは遅れて到着します。緊張して店の周りをウロウロしていたようです。先に席についていたベティはウォッカを頼んでいました。2人はそれぞれ嘘をついていたことを謝罪します。サイトに登録していた情報には嘘が含まれていたと。2人は親密になり、その日は別れます。
ロイは家に戻らず、タクシーで夜の繁華街に向かいます。入ったクラブの奥の部屋ではスーツ姿の男が3人、ロイを待っていました。そこでは新しい投資の話で盛り上がっています。ロイは銀行家とされています。しかし、ロイの本職は詐欺師でした。そこにいた仲間のヴィンセント(ジム・カーター)とともに、他の2人から金を騙し取るつもりです。
ロイが出会いサイトを利用した本当の目的は、資産を持っている人から大金をせしめるためでした__
感想
高齢のベテラン詐欺師の男が資産を持つ未亡人の女をターゲットにする様子を描いたクライムサスペンス作品です。
クライムサスペンスですが、想定外、どんでん返し、というよりは予想される結末に向かってスリルを楽しむ作品の気がします。ロイに関する情報は小出しにされるのですが、ベティの終盤に明かされる内容に関しては、突然すぎて若干アンフェアな作りになっている点は気になりました。
しかし、この作品のよかった点は主役2人の存在であり、とても魅力的に映りました。知命を超える大人の男女が中心の話といえば、私の中では「マディソン郡の橋」が断トツに印象深いですが、本作品もなかなか赴きのある作品だと思います。百合の花の演出もよかったです。
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