映画 ~ パワー・ゲーム ~




パワー・ゲーム
原題:Paranoia
監督:ロバート・ルケティック(Robert Luketic)
脚本:ジェイソン・ホール(Jason Hall)、バリー・L・レヴィ(Barry L. Levy)
出演:リアム・ヘムズワース(Liam Hemsworth)
公開日:2013/8(2014/11)
ジャンル:サスペンス




「パワー・ゲーム」は巨大IT企業の諜報戦略に巻き込まれる野心家の青年を描いたサスペンス作品です。

監督はオーストラリア出身、「キューティ・ブロンド」、「キス&キル」のロバート・ルケティックさんです

脚本はアメリカ出身、「アメリカン・スナイパー」のジェイソン・ホールさんと、アメリカ出身、「バンテージ・ポイント」のバリー・L・レヴィさんです。

父の面倒を見ながら上を目指す野心家の青年役をオーストラリア出身、「ハンガー・ゲーム」や「インデペンデンス・デイ: リサージェンス」に出演されているリアム・ヘムズワースさんが演じています。

その他、アンバー・ハードさん、ゲイリー・オールドマンさん、ハリソン・フォードさんといった方々が出演されています。

ジョゼフ・フィンダーのさんの同名小説(※原題)が原作です。



あらすじ


未来への希望を奪われた世代、社会人となって6年目の27歳、アダム(リアム・ヘムズワース)は焦っていました。

世界的なテクノロジー企業ワイアット・モバイル社の一員として、輝かしいマンハッタンで活躍しているはずでした。しかし、現実は初任給のままの給料、高級クラブでは入口で入場を拒否される有様です。

さらに、高齢の父親が病院に運び込まれ、ワイアット社との保険契約が一方的に解除さたことで高額な治療費が請求されることになります。

そんなアダムでしたが、翌月曜日に大きなプレゼンを控えていました。友人のケヴィン(ルーカス・ティル)と同じチームで4ヶ月練った傑作だと、社長相手に自信を見せます。


プレゼンの当日、アダムを意に介さないように勝手な振る舞いを見せるワイアット社長(ゲイリー・オールドマン)、初めは冷静に対応していたアダムですが、すぐに我慢ができなくなり、社長に食って掛かるような態度をとります。

結果、チームは全員、首を言い渡されます。荷物をまとめて会社を出て行くチームのメンバー、アダムは最後に皆を高級クラブに誘います。アダムは会社のカードを不正に利用してクラブに繰り出します。

クラブではそれぞれが羽目を外すように盛り上がりました。アダムも、そこにいた1人の女性が目に留まり、そのまま2人で一夜をともにすることになります。


後日、アダムはワイアット社長に呼び出され、会社のカードの不正利用の件で詰められます。そして、ワイアット社長から見逃す条件として、ライバル会社である世界最大の企業、アイコン社に侵入し、新商品「オキュラ」の情報を入手するよう脅迫されます。

選択肢のないアダムはその条件に従い、数日の準備の後、アイコン社の人事に面接に向かいます。すると、そこにはクラブで出会った女性、エマ(アンバー・ハード)がいて、2人は偶然再会します__



感想


若手社会人が主人公のビジネスクライムサスペンス作品です。家族、友情、恋愛、仕事、犯罪、といった要素をコンパクトにまとめているだけでも充分満足できました。夜道をチェイスするアクションシーンまではさすがに蛇足だった気もします。

上記の色々な要素をコンパクトに描いていることに関して、考え方によってはどれも中途半端で印象が薄いという視点もあると思いますが、娯楽作品としては適度でよかったと思います。ゲイリー・オールドマンさんとハリソン・フォードさんの2人は贅沢なキャストでした。

主人公は人生の壁にぶつかっている役柄ですが、リアム・ヘムズワースさんが演じているとどこか華を感じてしまいます。また、ハリウッド作品の場合、閉塞感がある登場人物に対して皮肉な描き方はあれど、陰湿さがそれほど感じられない点が見方によっては大きな長所だなと感じました。








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