映画 ~ 神のゆらぎ ~




神のゆらぎ(かみのゆらぎ)
原題:Miraculum
監督:ダニエル・グルー(Daniel Grou)
脚本:ガブリエル・サブーラン(Gabriel Sabourin)
出演:マリリン・キャストンゲ(Marilyn Castonguay)、グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)
公開日: 2014(2016/8)
ジャンル:ヒューマン




「神のゆらぎ」は人生の転機を迎える数名の飛行機事故前後の出来事をオムニバス形式で描くヒューマンドラマ作品です。

監督はカナダ出身のダニエル・グルーさん、脚本はカナダ出身のガブリエル・サブーランさんです。

ストーリーのメインとなる看護師役をカナダ出身のマリリン・キャストンゲさんが演じています。

そのフィアンセ役を、カナダ出身、「エレファント・ソング」のグザヴィエ・ドランさんが演じています。



あらすじ


姪に会うためという口実で、ベネズエラから麻薬を密輸しようとカナダの空港に降り立った男、シモン(ガブリエル・サブーリン)、アルコール中毒に悩む女、エヴァリン(アンヌ・ドルヴァル)、その夫でありカジノでギャンブルにのめりこむ男、マーティン(ロビン・オベール)、そのカジノでバーテンダーを勤める高齢の男、レイモンド(ジュリアン・プーラン)、その同僚で彼の不倫相手のルイーズ(ルイーズ・ターコット)、彼らは近い将来、飛行機事故に関わる可能性があることを知る由はありません。


エホバの証人の集会に参加している婚約者の2人、ジュリー(マリリン・キャストンゲ)は看護師です。エティエンヌ(グザヴィエ・ドラン)は白血病の患者です。輸血を必要としていますが、信仰上、その選択肢がとれません。

ある日、飛行機の墜落事故が発生し、ジュリーは病院に向かいます。凄惨な事故でしたが、生存者が1人、ジュリーと同じ血液型の患者が重態で病院に運ばれてきます__



感想


複数の人たちに迫る人生の転機をオムニバス形式で描いた作品です。

各登場人物の目線では時間の流れは過去から未来なのですが、作中が過去と現在を交互に描いているため、少しわかりにくい作品です。

信仰を中心に哲学的な部分が多い印象です。静かで、どこか荘厳な雰囲気を感じる作品です。宗教の是非は置いておいて、信仰心が必要な人にとって優しいもの、役に立つものであって欲しいという感想を抱きました。それぞれの登場人物の選択に焦点があてられ、作品のタイトルを「神のゆらぎ」(原題は「奇跡」)としていて、視聴者が何かを考え、思うように作られている点がよかったです。








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