ザ・ネゴシエーション
原題:협상
配給:CJ Entertainment
監督:イ・ジョンソク
脚本:チェ・ソンヒョン
出演:ソン・イェジン、ヒョンビン
公開日:2018/9
ジャンル:サスペンス
「ザ・ネゴシエーション」は、危機交渉班に所属する女性警察官と、国際犯罪組織のリーダーとの人質事件による交渉を描いた韓国のサスペンス映画です。
監督をイ・ジョンソクさん、脚本をチェ・ソンヒョンさんが務めています。
主演の危険交渉班に所属する警察官役を、「私の頭の中の消しゴム」や「白夜行 白い闇の中を歩く」に出演されているソン・イェジンさんが演じています。
国際犯罪組織のリーダー役を、「コンフィデンシャル/共助」や韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」に出演されているヒョンビンさんが演じています。
その他、キム・サンホさんやチャン・ヨンナムさんが出演されています。
あらすじ
5月の“家族の月”を迎え、韓国では各地でいろいろなイベントが催されています。ソウル市警の危機交渉班に所属するハ・チェユン警部補(ソン・イェジン)は休暇で合コンに参加中でしたが、ソウルで人質事件が発生したとの速報を受け現場に駆り出されます。
東南アジア系の英語で交渉してくる犯人、先に現場にいた上司は対応に苦慮しています。そこに休暇中だったはずのチェユンが現れたことで上司は驚きますが、留学経験のあるチェユンが上司の代わりに対応します。
交渉のために一人、立てこもりの屋内に突入していくチェユン、慎重に犯人との対話を重ねていきます。
しかし、チェユンの行為を無視し、特殊部隊が無理やり突入を試みようとしたことで犯人は激情し、チェユンの目の前で犯人の刃で人質の命が奪われてしまいます。
事件後、久しぶりに出勤したチェユンは目の前で人が死ぬのは耐えられないと、上司に辞表を提出しますが、緊急の要件に海外に発つからと上司に逃げられてしまいます。
忌まわしき事件からさらに数日が経過したとき、チェユンはソウル市警の庁長からの呼び出しを受けます。同僚のアン・ヒョスク(キム・サンホ)と一緒に情報機器が多数揃えられた司令室のような場所に通されたチェユン、そこには大統領府の国家安保室のユンがいました。
そして、説明もないまま、チェユンは通話に出ろと促されます。チェユンが通話に出るとミン・テグ(ヒョンビン)と名乗る男が現れます。
ミンは東南アジアを拠点に活動する反社会的な組織のリーダーでした。ミンはある記者を人質にして交渉を進めようとしてきます。チェユンはミンの目的が図れません。そして、どうして自分が呼ばれたかもわからないまま、交渉のテーブルにつくことになります__
感想
良くも悪くも対話を通してお互いのことを理解したり、欺いたりする交渉を主軸においた韓国のサスペンス作品です。
主人公は交渉班に所属する人物ですが、「アンロック 陰謀のコード」の尋問官のような技術や経験があるように思えなかった(また、「24」のジャック・バウアーのように物理的に口を割らせるということもない)のが少し残念でした。
話の展開に付随する形で、登場人物間の関連や印象が変容する作りがとても良かったです。俳優が作品のネタバレに影響を与えてしまうのが残念です。邦画でも言えることなのですが。
主役の二人と同僚の脇役の登場人物、流れるような展開、そして、社会風刺も兼ねたサスペンスということで満足度は高い作品です。
ただし、冷静に考えると冒頭の立てこもり事件はどうして立てこもり事件だったのでしょうか、いくらなんでも交渉という点に引っ張られすぎたのではないでしょうか。
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