ACMA:GAME(あくまげーむ)
作者:原作 メーブ、 作画 恵広史(めぐみ こうじ)
出版社: 講談社
掲載誌:週刊少年マガジン
巻数:全22巻(2013/6/17 ~ 2017/4/17)
「ACMA:GAME」は“ゲームの勝者が要求するものを敗者からなんでも奪う”というアクマゲームを舞台に、高校生である主人公が自身の信念や仲間のためにアクマゲームを悪用しようとする組織に対抗するサスペンス漫画です。
作画を担当している恵広史さんはテレビドラマ化もされた「BLOODY MONDAY」の作画も担当されている石川県出身の方です。
尚、2017年夏にアニメ化された別冊少年マガジンで連載中の「アホガール」の作者のヒロユキさんと姉弟ということです。
一方で原作を担当しているメーブさんにはついては正体不明?です。
掲載誌である週刊少年マガジンでは樹林伸(きばやし しん)さんという漫画によって名義を変える有名な方もいるため、余計に謎となっています。
(「金田一少年の事件簿」の天樹征丸名義)、「BLOODY MONDAY」の龍門諒 等)
ただ、樹林伸さんのTwitterではメーブさんではないと、否定していたリプライがあったと思うため、樹林伸とは別の方の可能性が高いです。
あらすじ
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、その上性格も聖人という物語の主人公、織田照朝(おだ てるあさ)は幼少期に両親を事故で失っており、高校生にして財閥織田グループの会長も務める完璧超人です。
ある日、織田グループの会長として仕事に取り組んでいたとき、突如としてイタリアのマフィア「ベルモンドファミリー」の構成員がトラックで会社に突入してきます。
「ベルモンドファミリー」は世間を賑わしている資産家を狙った財産移転に関する事件に関与しており、織田グループが次の標的にされたようです。
人を財産であると考える織田照朝は社員にリスクがある相手方の要求に一切応じるつもりはありませんでしたが、「ベルモンドファミリー」の御曹司、マルコ・ベルモンドが取り出した悪魔の鍵という謎の道具をマルコが使用すると状況が一変します。
突然部屋が暗く、携帯の電波は圏外となり、そして、ガドというこの世ならざる牛の姿をした大きな怪物(悪魔)が突然会社の一室に出現しました。
その悪魔によって、指名したものに指名したものを強制的にBETさせる、悪魔のゲームが開始されることになります。
織田照朝は自身の卓越した能力と周囲の人間の協力を得ながら、悪魔ゲームを利用して世界を管理しようとする企てる組織と対立していくこととなります__
感想
「今際の国のアリス」同様、デスゲーム系統の作品でありながら、こちらも様々な種類のおもしろいゲームがあり、楽しめます。
こちらの作品は比較的1対1のタイマン勝負が多い点で、より主人公と対戦相手の力量や考え方の違いがわかりやすくなっています。
基本的には知略をいかに用いるか、ルールに抜け穴がないか、登場人物が次から次に策を練る様子は見ていて楽しいです。
特にライバルの一人である天才ギャンブラーである上杉潜夜(うえすぎ せんや)との「五印一当」のゲームがお勧めです。
週刊少年誌の連載らしく途中からは年齢の近いライバルとのトーナメントが始まり、王道の格闘漫画やスポーツ漫画の頭脳系版とも言えます。
1度勝負した後で仲間になるパターンも王道で、しかも魅力的でおもしろいキャラがたくさんいる点も素敵です。
特に天上杉潜夜と、天才支配者(ルーラー)である斉藤初(さいとう うい)の二人の存在は主人公のライバルとして力量も性格も素晴らしいと思います。
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