舞台 ~ 人狼TLPT S 『未来への十字架』 (1) ~




公演:アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院×人狼TLPT
   人狼TLPT S『未来への十字架』
原案:尾花沢軒栄(acus)
脚本・演出:桜木さやか(ルドビコ★)
総合演出:林修司(ルドビコ★)
公演期間:2018年2月7日 (水) ~2018年2月12日 (月・祝)
公演会場:新宿村LIVE





TLPTのコラボ企画にベイビーウルフメンバー出演ということで、2018年2月10日(土)に舞台「人狼TLPT S『未来への十字架』」第6ステージと第7ステージを観劇してきました。

今回は概要と第6ステージの観劇について記載しています。
(ニコ生での第1ステージの放送も視聴しています)

※ネタバレ有、個人的感想強め、記憶があやふな部分がある点をご了承願います。






はじめに ~世界観、設定 等~


今回は3コンテンツのコラボ企画です。


アサルトリリィ

アゾンインターナショナル×acus(アクス)の送る1/12アクションドールコンテンツです。

近未来という舞台設定、出演者が装備している武器「CHARM」や「リリィ」の設定は本作品の世界観によるものです。


私立ルドビコ女学院

2004年に旗揚げされた「聖ルドビコ学園」をベースとした学園型演劇集団です。

本作の演出を担当している林修司さんは元々「聖ルドビコ学園」に所属した経験もあり、人狼TLPTでは神父クリス役でもおなじみのスーパースターということで本作品の実現に大きく貢献されていると勝手に思っています。


人狼 ザ・ライブプレイングシアター(人狼TLPT)

ステージ上の13名が人狼ゲームのルールに則って、アドリブで演じる舞台劇です。

株式会社オラクルナイツ、セブンスキャッスルさん主催で、ドラクエや宇宙兄弟とのコラボ企画や全国主要都市での公演等、一大エンタメコンテンツです。


本作品の詳細はルドビコ女学院のページに詳しく記載されています。⇒ホームページへ


尚、「アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院」のコラボ作品は過去3公演ありました。

・Vol.1 『シュベスターの祈り』 2016年4月16日 (土) ~2016年4月24日 (日)
・Vol.2 『シュベスターの秘密』 2016年9月16日 (金) ~2016年9月25日 (日)
・Vol.3 『シュベスターの誓い』 2017年3月1日 (水) ~2017年3月5日 (日)

歌やダンスにアサルトリリィの特徴である武器を取り扱うアクション等が見所のようです。
Vol.2と3はDVDが購入できるようなので、買って見てくださいということだと思います。


そして、今作では歌やダンス、アクションに加えて、人狼ゲームが加わります。
人狼界で著名な児玉健さんがゲーム指導を担当されています。


さらに、人狼ゲームのルールに合わせる形でステージ毎の演者は13人です。

出演者は20人のため、ステージ毎に出演者が異なります。当然、それに合わせて台詞やダンスフォーメーションも変わります。もちろん人狼ゲームは頭を使う必要があります。

聞いているだけでハードルが高そうな舞台です。

過去のルドビコ女学院の経験者や人狼経験者もいれば、未経験者も当然混在する中でどんな舞台が見れるか楽しみに行きました。


ちなみに第6ステージの出演者(席順)は次のとおりです。(※敬称略、役名(学年)/演者)

宇佐美・キンバリー・瑠衣 3年 / はぎのりな
佐伯・ジュリア・花蓮(かれん) 1年 / 小菅怜衣
羽田·カタリナ·芽衣(めい) 1年 / 夏目愛海
平野・リドヴィナ・小春 3年 / 大條瑞希
佐野・マチルダ・こころ 2年 / 藤堂光結
岸本・ルチア・来夢 1年 / あわつまい
高取・ナタリー・永遠(とわ) 3年 / 手島沙樹
天宮・ソフィア・聖恋(せれん) 1年 / 星守紗凪
福山・ジャンヌ・幸恵 2年 / 石井陽菜
鳴海・クララ・優子1年 / さいとう雅子
茜・マルガリータ・理紬(りづむ) 2年 / 七海とろろ(バクステ外神田一丁目)
藤元・バルビナ・乙女(おとめ) 2年 / 木下美優
菊池・ゲルトルート・杏(あん) 3年 / 竹本茉莉



開演前


受付は1時間前、入場は30分前からということでホールは物販列も含めて若干窮屈でした。
あたり付写真くじ販売窓口には列が並んでいました。

入場後、アサルトリリィをまったく知らない、人狼をまったく知らない、といった人たちのために開演20分ほど前から、ナビゲーターで教導官、横山可奈子さんが演じる清川・エスター・詩織と、木村若菜さんが演じる小阪・アナスタシア・涼子が説明会を開催していました。

例)

・ヒュージとは?
 →謎の知的生命体、人類の敵。

・シュベスター制度とは?
 →下級生と上級生が交わす擬似姉妹契約。
  尚、登場人物で“シュベスターの契り”を交わしている組み合わせがある場合には、前説時に該当キャラクターを紹介してくれます。

・テンプルレギオンとは?
 →リリィ達はレギオンという部隊に所属することになるのですが、テンプルレギオンは選ばれた者だけで構成される唯一にして最強の部隊となります。
  人狼ゲーム的な意味ではMVPです。

  今回の舞台は、テンプルレギオンを選抜するための最終試験という体をとっています。

  そして、観客は二次試験を通過できなかったリリィ(ひげの生やしたおっさんでも)という設定との説明がありました。

・人狼のルールは?
 →役職や各陣営の勝利条件等。
  狩人の連続ガード無、狩人の能力無し宣言以外の白騙り無、といった補足もありました。


横山さんのボケと木村さんのツッコミがなかなかはまっていました。



OP~人狼ゲーム開始まで


物語はアサルトリリィとルドビコ女学院のメインストーリーに関連した話から始まります。

過去に戦死したキャラクター未来の話をベースに、人類の敵であるヒュージとは別の強大な敵の存在をほのめかすストーリーでした。

ちなみにストーリー上は既存のメインキャラクターとは接点のない3年生のこともちゃんと説明してくれるあたりは丁寧だと思いました。


アサルトリリィの特徴であるCHARMという武器を使ったアクションシーンも健在で、人類の敵であるヒュージや、近未来の新宿?、戦闘における斬撃のエフェクト等、後ろの大きなスクリーンを利用した迫力あるプロジェクションマッピングで華を添えます。
これは当然ではあるのですが、放送よりも会場で体感したほうが迫力を味わえます。

やはり音響や画面サイズ、演者のアクションを直接見ることの影響は大きいようです。

ノインベルト戦術という9人で協力して一連の動作を通すアクションシーンがあるのですが、第1ステージでは小春役の大條瑞希(みずきち)さんは担当していませんでしたが、第6ステージでは4人目としてばっちりアクションシーンを決めていました。

上記のようにステージで役割が変わる人がたくさんいるため、複数回見て違いを楽しめるのも本公演の魅力です。ある程度、学年でグルーピングされて、担当を振り替えているようですが(第1ステージで3年生3名での会話シーンが第6ステージでは3年生4名になっている等)、演者がとてもとても大変そうです。


その後、人狼ゲームに入っていくのですが、肝心のどういう経緯でリリィ達が人狼ゲームをすることになったかということについては次のような感じです。
(それくらいは公演のあらすじとして記載しておいてもいいと思うのですが)

テンプルレギオン入りを目指す13人のリリィ達、二次試験まで問題なく通過した彼女たちに指導教官から与えられた最終試験の内容は人狼ゲームでした。

人狼ゲームが選ばれたのは、とある悲痛な出来事が過去にあったことに起因します。

優秀なリリィであった未来が強化実験により自我を失い、見た目は人間のままだが、中身はヒュージ化してしまっていた結果、リリィ達を襲ったという過去です(『シュベスターの誓い』を見ること)。

この先、人間と同じ見た目、知識を備えたヒュージが出現したときのリスクを鑑み、真贋を見極める能力を持つもの、仲間を勝利に導くために力を尽くせるものこそがテンプルレギオンにふさわしい、それを満たすものを選抜するため最終試験として人狼ゲームをすることとなります。

ということで今回の人狼ゲームでは追放されたり、狼に襲撃されることで命を落とすということはありません。

“責任を取れないから多数決なんだ”といったTLPTでよく聞く台詞が今回なかったのが少し残念でした。まあ、コラボ企画だからといって、ガーデン内でリリィが殺し合いをするというのはドン引きするため仕方ないでしょう。

そして、最終試験への覚悟を決めたリリィ達がTLPTでのお馴染みのコールとともに素敵なOPに向かいます。

未来お姉さまのためにも  この世界の 未来のためにも

これより始まるは 今をおいて他にない たった一度の物語
アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院 人狼TLPT S 未来への十字架!!!


OPはまさかのフルバージョンでした。13人での魅力的なダンスが見れます。歌詞にあわせた振り付けとなっているため、手の振りや移動も含めて結構大変そうなダンスでした。

曲もよかったです。
(記事作成で気づいたけど曲名がわかりませんね。パンフレットにでも記載があればよかったのですけど……)

ルド女がにわかな私ですけどストーリー的には石井陽菜さんが演じる幸恵センタースタート、あわつまいさんが演じる来夢センターエンドがしっくりくる気がします。

そもそも、今回私が観劇した第6ステージは第1ステージと出演者が3人しか変更がないから、大幅な違いは感じなかったかもしれません。



人狼ゲーム


センター席の手島沙樹さんが演じる永遠が基本的な進行を担当していました。
取りまとめも、推理も、後輩への指導も含めてかなり魅力的なキャラクターでした。

ちなみに投票の時間のBGMはTLPTでお馴染みのもの、投票はバラを手向ける形です。


まずは嘘をつかないことの宣誓を自己紹介も兼ねる形で一人ずつ行っていきます。

多くのキャラを第1ステージで見ていたことも理由でしょうが、特に印象に残ったのは木下美優さん演じる乙女でした。

第1ステージにいた佳世も強いキャラクターでしたけど、こちらも典型的な頑固な風紀委員キャラクターを演じていて、舞台外の木下美優さんを過去に1度拝見していた分、とても新鮮でした。


第6ステージは初日1-2進行でした。

小菅怜衣さんが演じる花蓮から人狼を追い詰めるための作戦が提案されました。

代表者を3人選び、3グループ作って最も少人数のところを投票対象にするというものです。

代表者の3人はランダム性があればということで、身長順ということになりました。

どう見ても小さい小春が身長の高い乙女や竹本茉莉さん演じる杏に割って入ろうとする寸劇がおもしろかったです。

「こいつは嘘をついている、人狼かもしれない」のツッコミはなかったような気がします。

代表者は夏目愛海さんが演じる芽衣、提案者の花蓮、乙女の3人になりました。


各々が自由に好きなタイミングで、どこのグループに入るか選んだ結果、杏も含まれる乙女のグループが最も少人数でした。

当初の取り決めのとおり、乙女のグループを追放対象とする流れになり、議論を進めると、芽衣が占いCO、乙女が霊媒CO、それに対抗する形で杏が霊媒COし、霊媒師から投票する進行となります。

個人的に杏は真の可能性が高いとは思いましたが、永遠の「本物の霊媒師であれば、すぐに入るグループを選ぶのではなく、待って、投票対象にならないグループに入るべきだ」との真っ当すぎて強い意見もあり、結果的に杏が追放対象となりました。


投票で退室することとなり遺言を残す際には、シュベスターの誓いを取り交わした者か、同学年の者との1対1の会話劇があります(ただし、残ったメンバーとの兼ね合いでない場合もあり)。

ゲームとして遺言も重要な推理要素になるのですが、同時にリリィとしての務めを果たさなければならないという、どのレベルまでルールがあるのか不明ですが、ここがかなり大変なイメージです。


2日目にはいって、はぎのりなさんが演じる瑠衣が対抗占いCOして、2-2進行となります。

投票は僅差でしたが結局、乙女が追放対象とならなかったことが少し意外でした。

あと七海とろろさんが演じる理紬は第1ゲームは人狼ゲーム中に大活躍して、第6ゲームは途中で狼に追放されてから訓練タイムでもかなり活躍していた印象です。

パッションと理論を両立して、ゲーム中も訓練中も活躍できるなかなかすごい人なイメージを持ちました。

結局、残り3人の最終日までもつれたのですが、花蓮と来夢が無事にラストウルフ(LW)である小春を追放して、今回の公演で初めての人間側勝利となりました。

私の解答は役職COした狂陣(芽衣)と狼(乙女)をてれこにしていたこと、狩人を外しました。

小春を早い段階からLWだと思っていたため、初日6番目の投票順で小春から2票目を入れられた偽霊媒師の乙女は狂陣だと判断したのですが残念です。

狩人はまったく当てられる気がしません。

正解7名(だった気がします)、パーフェクトが2名でした。

第6ステージのテンプルレギオンは以下の5名でした。

・幸恵
・永遠
・来夢
・小春
・花蓮



ED(リリィデイズ)


第6ステージともなると客席から自然と手拍子が入るようになっていました。

EDはひたすらにかわいいという印象しかなかったです。

特に芽衣と星守紗凪さん演じる聖恋の1年生コンビが並んでいる場面と、3サビ?でセンターグループの5人が円形でダンスしているときの瑠衣が少し飛び跳ねてピースしている場面の破壊力……

歌唱パートに関してメインが既存の主要キャラクターの中で、2Aメロの部分、第1ステージは瑠衣が担当していましたが、第6ステージは永遠の担当に変わっていました。

小春や杏が担当するステージもあったのでしょうか。

終演後にチェキタイムがあったのですが、ステージを3エリアにわけて整理番号順の対応となっていました。

とっくに15時は回っていたと思います。18時から第7ステージで、その準備やリハーサルとか考えるとスタッフ、演者もかなりタイトに動いている印象を受けます。

チェキは小春とだったのですが、テンプルレギオンのジャケットは未着用でした。

着用してのチェキを少し期待していたのですが、そういうルールなのでしょう。

全体的な感想や物販は次回にまとめようと思います。



次回に続きます。

⇒続き

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