映画 ~ 大阪少女 ~




大阪少女(おおさかしょうじょ)
監督:石原貴洋(いしはら たかひろ)
脚本:石原貴洋
出演:坪内花菜(つぼうち はな)
公開日:2020/3
ジャンル:ヒューマン





「大阪少女」は大阪を舞台に、クズと呼ばれる住人たちから祖母の代わりに家賃を取り立てる小学校6年生の少女を描いたヒューマン映画です。

監督・脚本は大阪府出身、「大阪外道」、「コントロール・オブ・バイオレンス」の石原貴洋さんです。

祖母から家賃の取立てを任された少女役を、「志摩スペイン村」のCMやドラマ「べっぴんさん」に出演されている坪内花菜さんが演じています。

他に田中しげこ さん、仁科貴さんといった方々が出演されています。



あらすじ


チホ(坪内花菜)は大阪で暮らす小学6年生の少女で、学校が終わった後はいつもおばあちゃん(田中しげこ)の手伝いをしています。それは家賃の取り立てです。

その日も、帰宅するなり、サカイさんとミヤムラさんの家賃の取立てに行くよう、おばあちゃんから言われます。アル中とシャブ中相手かとチホは嘆きます。

チホのおばあちゃんはアパートや文化住宅、ビルの大家をしています。チホの母親は病気で入院中、父親は失踪中です。チホはおばあちゃんと一緒に暮らしています。足腰が弱くなったおばあちゃんのために、チホが家賃の取立てに出向くようになりました。学校の勉強より家賃の取立てのほうが勉強になるとはおばあちゃんの言葉です。

家賃を滞納するのはヤクザやホスト、売れない小説家や、アル中など、人間のクズばかりです。家賃を値上げするなという、今は亡きおじいちゃんの言葉により家賃は格安の月3万円ですが、クズばかり相手でチホは家賃の取立てを引き受けたことを最初は後悔していました。しかし、それから1年、チホは今日もクズ相手に家賃を取立てに行きます__



感想


バイオレンスやドロップアプトした人たちが集う大阪の区域で、小学生の少女を主人公とした異色な作品です。

まず、クズと称される人たちに対して口は悪いわ手を出すわの少女の存在感が凄いです。加えて、義理人情に厚いという大阪のイメージらしい振舞いや、わけ隔てなく接する対応にも好感を覚えます。

非現実的な設定ではありますが、子どもが主役のほんわかするだけの作品ではなく、Vシネの金と暴力の世界に笑いと温かさも含まれる点で魅力的な作品です。







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