映画 ~ ヘッドハンター ~




ヘッドハンター
原題:Hodejegerne
英題:Headhunters
監督:モルテン・ティルドゥム(Morten Tyldum)
脚本:ウルフ・リューベリ(Ulf Ryberg)、ラーシュ・ギュドゥメスタッド(Lars Gudmestad)
出演:アクセル・ヘニー(Aksel Hennie)
公開日:2011/8(2012/8)
ジャンル:サスペンス




「ヘッドハンター」は表の仕事でヘッドハンター、その裏では美術品窃盗により高級な生活を維持しようとしている男を描いたノルウェー・ドイツ合作のクライムサスペンス映画です。

監督はノルウェー出身、「パッセンジャー」、ドラマ「ジェイコブを守るため」のモルテン・ティルドゥムさんです。

脚本はウルフ・リューベリさんとラーシュ・ギュドゥメスタッドさんの共同脚本です。

低身長にコンプレックスを抱くも、犯罪で金を稼ぎ優雅な生活を送ろうとする男性役をノルウェー出身、「Jonny Vang」、「オデッセイ」に出演されているアクセル・ヘニーさんが演じています。

その他、ニコライ・コスター=ワルドーさん、シヌーヴ・マコディ・ルンドさんといった方々が出演されています。

ジョー・ネスボさんの小説「ヘッドハンターズ」が原作です。


あらすじ


ロジャー・ブラウン(アクセル・ヘニー)は時価3,000万クローネの自宅に、男の羨望を集める妻、ダイアナ(シヌーヴ・マコディ・ルンド)が傍にいる優雅な生活を送っています。ダイアナは子どもを欲しがっていますが、ロジャーは乗り気じゃあいません。

ロジャーは低身長なことにコンプレックスを抱いています。そのため、美人の妻の存在が必要であり、その美人の妻との生活のために大金を必要とします。

ロジャーは支出を減らさないと破産する状態です。彼はヘッドハンターの仕事をしています。しかし、その報酬だけでは不足しているため、リスクの高いあるギャンブルを続けています。それは美術品窃盗です。

ロジャーは5つのルールと協力者のもと、美術品窃盗を繰り返しています。その日も、ムンクのリトグラフを所持している男性とヘッドハンティングの面接でしたが、ロジャーは巧みな話術で窃盗のために必要となるその男の情報を取得し、隙を突いて美術品窃盗を成功させます。しかし、少し高額な程度の美術品では換金の手間や協力者への報酬を考慮するとリスクに見合うものではなく、ロジャーは大きな獲物を必要としていました。

別の日、ダイアナが自身の個展を開催するということで、ロジャーも式典に参加することにします。そこでロジャーはダイアナからオランダから来たというクラス・グレーブ(ニコライ・コスター=ワルドー)を紹介されます。ロジャーはクラスがGPSを開発した会社HOTE社の元最高責任者であることに気づき、ヘッドハンターとして、後日、改めて会う約束をとりつけます。

その夜、ロジャーはダイアナとの会話中、クラスが第二次世界大戦中に行方不明になったルーベンスの絵画を所持しているという話を耳にします__



感想


ノルウェー産のサスペンス映画です。白や青といった寒色系の綺麗な風景と、鮮血の赤や糞泥の茶との強烈なコントラストが印象に残っています。

プライドが高く少し傲慢だったり、犯罪を犯したりしている主人公の印象を悪くした後で、追い詰められていきなりふり構わず行動する主人公を応援したくなってしまう展開はよかったです。少し都合がよすぎる感じもしますが、物語はいい雰囲気の中で着地した点もよかったです。

冷静に考えると償うべき罪や、敵の動機と行動に理解できない部分があったりするのですが、北欧産の少し毛色が異なるサスペンス作品ということで楽しめました。ただし、正当防衛だとしても、他人のペットを残酷に撃退するシーンは映して欲しくない派です。









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