映画 ~ ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 ~




ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(めいたんていとやいばのやかたのひみつ)
原題:Knives Out
監督:ライアン・ジョンソン(Rian Johnson)
脚本:ライアン・ジョンソン
出演:ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)
公開日:2019/11(2020/1)
ジャンル:ミステリー




「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」は名探偵に資産家の自殺事件に関する匿名の依頼が舞い込み、遺産相続が絡む騒動の謎を解き明かしていくミステリー映画です。

監督・脚本はアメリカ出身、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のライアン・ジョンソンさんです。

世間でも名をはせている探偵役を、イギリス出身、「007 カジノ・ロワイヤル」といった第6代目ジェームズ・ボンド役としても活躍さているダニエル・クレイグさんが演じています。

その他、アナ・デ・アルマスさん、クリス・エヴァンスさん、クリストファー・プラマーさんといった方々が出演されています。


あらすじ


30ヶ国語で売上8,000万部超え、ミステリー小説家として著名なハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)の富豪邸宅、家政婦のフラン(エディ・パターソン)が朝食を持っていくと、そこには首から大量の血を流し、すでに事切れていたハーマンの姿がありました。その前日の11月8日はハーランの85歳の誕生日であり、邸内でパーティが開かれ親族が集まっていました。

1週間後、ハーランの看護師として献身的な働きぶりを見せていたマルタ(アナ・デ・アルマス)は電話で呼び出されてハーラン邸に向かいます。マルタが到着すると、そこには警部補のエリオット(ラキース・スタンフィールド)と巡査のワグナー(ノア・セガン)がいました。警察はハーランの自殺と見立てているようですが、当日邸内にいた人たちに形式的に事情聴取が必要だということです。

事情聴取には様々な人が応じました。ハーランの長女であり会社の経営者であるリンダ(ジェイミー・リー・カーティス)、リンダの夫であるリチャード(ドン・ジョンソン)、ハーランの次男であり出版社で社長を務めるウォルト(マイケル・シャノン)、ハーランの義理の娘にあたるジョニ(トニ・コレット)が中心となります。ジョニは15年前に他界したハーランの長男の妻です。

その他、ハーランの母親のワネッタ(K・カラン)、ウォルトの妻であるドナ(リキ・リンドホーム)、ウォルトとドナの子どもジェイコブ(ジェイデン・マーテル)、ジョニの娘メグ(キャサリン・ラングフォード)、家政婦のフラン、そして、看護師のマルタに2匹の犬が邸宅に当日いました。

さらにもう1人、リンダとリチャードの子どものランサム(クリス・エヴァンス)も事件の日にいたのですが、奔放で傍若無人な彼は事情聴取に非協力的です。

そして、事情聴取には警部補と巡査以外にもう1人の立会人がいました。最後の紳士探偵と世間から注目を集めるブノワ・ブラウン(ダニエル・クレイグ)です。彼のもとに今回の事件に対する依頼が匿名の誰かからもたらされていました__



感想


良質なミステリー映画です。トリックや真犯人のインパクト不足は否めませんが、2時間の作品の起承転結に於いて「承」の部分から話が盛り上がり、「転」、「結」とその盛り上がりを持続していた点で楽しめました。

常に張り詰めた空気の中ではなく、嘘をつけない体質の人物だったり、犬が探偵のそばでヒントを加えてきたりと、どこか緩い雰囲気を帯びながら、風刺や皮肉も備えたエンタメ作品だと思います。

冒頭から次々と登場人物が紹介されていく割に、誰が誰かだったかをややこしく感じなかったのは、冒頭の警察の聴取のシーンを持ってくる進め方が良かったからだと思います。正直、若干退屈でしたが。

個人的に映画でミステリーというのが貴重な存在になっているため、楽しむことができた本作品に出会えたことは良い収穫でした。




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