イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(えにぐまとてんさいすうがくしゃのひみつ)
原題:The Imitation Game
監督:モルテン・ティルドゥム(Morten Tyldum)
脚本:グレアム・ムーア(Graham Moore)
出演:ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)
公開日:2014/11(2015/3)
ジャンル:サスペンス
「イミテーション・ゲーム」は第2次世界大戦中、ドイツの暗号<エニグマ>の解読を試みる天才を描いたサスペンス作品です。
監督はノルウェー出身、「ヘッドハンター」、ドラマ「ジェイコブを守るため」のモルテン・ティルドゥムさんです。
脚本はアメリカ出身、小説家としても著名なグレアム・ムーアさんです。
社交性に乏しいが、暗号に関して秀でた能力を持つ男性役をイギリス出身、「アメイジング・グレイス 」やドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」に出演されているベネディクト・カンバーバッチさんが演じています。
その他、キーラ・ナイトレイさん、マシュー・グッドさん、ロリー・キニアさんといった方々が出演されています。
アンドリュー・ホッジスさんによる伝記「Alan Turing: The Enigma」を原作としています。
あらすじ
1951年、英国マンチェスター、ケンブリッジ大学の教授、アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)の邸宅に空き巣が侵入したということで、ノック刑事(ロリー・キニア)が捜査にあたることになります。
チューリングは盗まれたものは何もないと捜査に非協力的です。ノック刑事はチューリングが何かを隠していることを感じ取り、彼のことを調べ始めます。
1939年、第2次世界大戦中、ドイツからの空襲の脅威にさらされつつあるロンドン、ブレッチリー無線機器製造所で、数学者のチューリングが面接を受けています。
チューリングは当時27歳、数学に秀でた才能をもち、24歳のときにフェローになりました。面接官は英国海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス)です。
面接はある最高機密の計画のためです。死神の歪んだ手と称されるドイツの暗号機<エニグマ>、情報戦を制するため、エニグマの暗号解読が急務であり、チューリングも解読チームの一員に加わることとなります__
感想
現在のコンピューターに多大な影響を与えたとされるアラン・チューリングの史実を参考にした物語です。数学や暗号といった科学、スパイや嘘といった情報戦、残酷な戦争、人と機械の差異という哲学、様々な部分で楽しめる作品です。
わかりやすく描かれているようでわかりにくい部分もあるのが気になります。スパイの存在に気づいた部分はわかりにくかったです。そして、暗号と解読の部分は補足(時間)が欲しかったです。
しかし、本作品は暗号解読に焦点を当てたものではなく、戦争における情報戦や、残酷さ、そして、それにかかわる人の存在と様々なことを描いています。チューリングは天才であり、社交性には乏しく、性愛に関しても常人と異なる面を持ち、そして、人と機械の両方に深くかかわっていた存在であるからこそ、イミテーションゲームというタイトルの持つ意味は大きいです。
決して痛烈なインパクトのある作品ではありませんが、個人的にはかなり好みの作品です。
ドイツ軍は
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