サスペクト 哀しき容疑者(さすぺくと かなしきようぎしゃ)
原題:용의자
監督:ウォン・シニョン
脚本:イム・サンユン
出演:コン・ユ
公開日:2013/12(2014/9)
ジャンル:アクション、サスペンス
「サスペクト 哀しき容疑者」は、元北朝鮮の優秀な工作員だった男性が、ある企業の会長殺害事件の容疑者の濡れ衣を着せられたことで、自ら事件の解決を目指すサスペンスアクション映画です。
監督をウォン・シニョンさん、脚本をイム・サンユンさんが務めています。
主演の元工作員役を、「僕の彼女を知らないとスパイ」や「あなたの初恋探します」に出演されているコン・ユさんが演じています。
その他、パク・ヒスンさんやユ・ダインさんが出演されています。
あらすじ
脱北者は月に数百人、年間で数千人、その総数は2万人を超えるとされる韓国、チ・ドンチョル(コン・ユ)は北朝鮮の優秀な工作員でした。
今では運転代行をして働いています。家では1人です。部屋の壁には地図が広げられ、そこに付箋がいくつも貼られています。彼は何かを調べています。就寝中には、“助けてください”の声と銃声、何かの過去の記憶がフラッシュバックします。
彼を追いかける1人の記者がいます。チェ・ギョンヒ記者(ユ・ダイン)はある事件を追いかけていますが、上からの圧力により取材が思うように進んでいません。後輩に協力をもらって上司に内緒で取材を続けています。
チ・ドンチョルは大手企業のヘジュ社の会長であるパク・ジュノ会長(ソン・ジェホ)に懇意にしてもらっています。会長の秘書が言うには、北朝鮮に残してきた息子をチ・ドンチョルに重ねているということです。パク会長から会社に戻って来いとお願いされています。しかし、チ・ドンチョルには戻る気はありません。
そして、秘書から退職金として封筒と何かが書かれたメモがチ・ドンチョルに渡されます。そこには、「サミクマンション308号室 リ・グアンジョン」と書かれていました。それはチ・ドンチョルが捜している人の居場所でした。
会長の家から立ち去ろうとするチ・ドンチョルでしたが、退職金を受け取る気がなかったため、ポストにそれを投函します。そのとき、周囲の様子がおかしいことに気づきます__
感想
敵を追い詰めていく一方で、自分が周囲から追い詰められる系統のアクション・サスペンス映画です。「ボーン・アイデンティティ」が代表作なのでしょうか。
比較的早い段階でそれぞれの登場人物の立ち位置がわかりやすく整理された点がよかったです。アクションシーンも、カーアクションはあまり好みではないのですが、見ごたえ充分でした。
一方で、冗長だと感じる部分も多かったです。先のカーチェイスシーンは少し長いと感じ、更にまさかの2回目があり、それが始まったときには辟易しました。また、殺さなければ自分が殺されてしまうというパターンも何度かあったため、印象が薄くなってしまう登場人物が何人かいました。
ただ、この作品の1番の魅力は、肉体美と表情が素敵な主人公のユン・ユさん、敵だと恐怖で味方だと頼もしい典型的な兄貴キャラのパク・ヒスンさん、そして、作品のクッション役的なキャラクターである一方、大切なところで格好がいいチョ・ジェユンさん、この登場人物たちだと思いました。
見るな 情がうつる
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