映画 ~ 仮面病棟 ~




仮面病棟(かめんびょうとう)
監督:木村ひさし(きむら ひさし)
脚本:知念実希人(ちねん みきと)、木村ひさし
出演:坂口健太郎(さかぐち けんたろう)、永野芽郁(ながの めい)
公開日:2020/3
ジャンル:サスペンス






「仮面病棟」は、療養型病院の初勤務となる当直医が立てこもり事件に巻き込まれた事件を描いたサスペンス作品です。

監督は東京都出身、テレビドラマ「TRICK」や「屍人荘の殺人」の木村ひさし さんです。

脚本は木村ひさしさんと知念実希人さんの共同脚本です。知念実希人さんは沖縄県出身の小説家です。本作品は知念実希人さんの同名タイトルの小説が原作となっています。

当直医としての初勤務で事件に巻き込まれることになった外科医を、東京都出身、「君と100回目の恋」やドラマ「コウノドリ」に出演されている坂口健太郎さんが演じています。

事件に巻き込まれ人質となる女子大生役を神奈川県出身、「君は月夜に光り輝く」やドラマ「半分、青い。」に出演されている永野芽郁さんが演じています。

その他、内田理央さん、江口のりこ さんといった方々が出演されています。



あらすじ

療養型の田所病院で発生した立てこもり事件、その事件では4人の死亡者を出しました。事件後、警察の取調べが行われています。


事件のあった日、医者の速水(はやみ/坂口健太郎)は3ヶ月前の交通事故で恋人の洋子(ようこ/藤本泉)を奪われ、今なお失意の底にいました。そんな様子を見かねた小堺(こさかい/大谷亮平)は速水の復帰を促すために、ある病院での夜間の当直のアルバイトを紹介します。小堺は速水の大学時代の先輩であり、また、洋子の兄でもあります。

小堺の紹介先は、田所(たどころ)病院という療養型の病院でした。寝たきりの患者が多く、小堺の同僚からは当直料がおいしい速水のポジションをひがむような声もあります。洋子の事故の現場は、その病院の近辺でした。

田所病院は元精神病院だったため、施錠や鉄格子と全体的に厳重で重苦しい雰囲気が漂う場所でした。入院病棟は3階と4階にあります。小堺は当番の2人の看護師を紹介して立ち去ります。

看護師の1人の佐々木(ささき/内田理央)は寿退社ということで、その日が最後の出勤日でした。もう1人の看護師、東野(ひがしの/江口のりこ)が病院内を案内します。

病室は12室、34人の患者がいます。その日、病室は満員でした。特に問題なく夜になります。

夜10時10分、ピエロのマスクをかぶった男がコンビニ強盗をしたと通報があったと、テレビで速報が流れています。

そのとき、看護師からすぐに降りてくるように速水に電話がかかってきます。速水が階下に降りていくと、腹部に傷をおった女がソファーに倒れていました。女は瞳(ひとみ/永野芽郁)と名乗ります。そして、もう1人、銃を速水に向けたピエロ姿の人が立っていました__



感想

病院内の人質事件をもとに、院内のきな臭い謎が解き明かされていくサスペンス作品です。

知念実希人さん原作の作品ということで、謎が徐々に明らかになっていく様子や、犯人の行動が明らかになったときに高揚感が得られます。この人が真犯人じゃないのか、という部分がわかりやす過ぎな気もしますが、フェアな作りになっている点で良かったと思います(なんでピンポイントで鍵を選んでいるのか、等)。人質・密閉空間の張り詰めた緊張感が持続していた点も楽しく観れました。

ただし、病院内の出来事はまだ許容できるとしても、院外の出来事に関してはあまりにも警察を無能に描きすぎている点が気になってしまいます。また、看護師がなぜ耳打ちするやり方を選んだのかが個人的に謎過ぎて気になっています。気になったならもっと他にいい方法があったと思うのですが、耳打ちにどんな意味があったのでしょうか。






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