賭ケグルイ(かけぐるい)
監督:英勉(はなぶさ つとむ)
脚本:英勉、高野水登(たかの みなと)
出演:浜辺美波(はまべ みなみ)、高杉真宙(たかすぎ まひろ)
公開日:2019/5
ジャンル:学園
「賭ケグルイ」はギャンブルに強いことだけが評価される学園を舞台とした、生徒会に抵抗する生徒たちのギャンブルを描いた学園ドラマです。
監督は京都府出身、「ハンサム★スーツ」、「3D彼女 リアルガール」の英勉さんです。
脚本は英勉さんと高野水登さんの共同脚本です。
主人公のギャンブルが強い転校生役を石川県出身、「君の膵臓をたべたい」やドラマ「ピュア! 〜一日アイドル署長の事件簿〜」に出演されている浜辺美波さんが演じています。
転校生によって転機が訪れた男子生徒役を福岡県出身、「虹色デイズ」や「世界でいちばん長い写真」に出演されている高杉真宙さんが演じています。
その他、森川葵さん、宮沢氷魚さん、福原遥さんといった方々が出演されています。
河本ほむら さんの脚本、尚村透さんの作画による同名コミックが原作です。
テレビドラマ化されていて、本作品はそれに続くオリジナルストーリーとなっています。
あらすじ
私立百花王学園、創立100年を超える伝統と格式を備えた学園、政財界の有力者の子女が多数通っています。そこでは、勉強やスポーツではなく、ギャンブルが強いことが評価されます。それは1種の伝統となってます。そこでは生徒会が絶対的な権力を持ちギャンブルを管理しています。
そこではカースト制が採用されています。ギャンブルが弱いものは家畜として扱われ、男子生徒であれば「ポチ」、女子生徒であれば「ミケ」と蔑称で呼ばれ、一般生徒からの嘲笑となります。そんな家畜にも一発逆転のチャンスは与えられています。「公式戦」と呼ばれるものです。敗北者には人生計画表が渡されます。その後の人生は強制的にそれを実行されるように強要されます。
今回の舞台の半年前のこと、百花王学園の生徒会長、桃喰綺羅莉(ももばみきらり/池田エライザ)は3名の生徒に対して絶対的な強さを見せつけ勝利します。圧倒的な存在の前に敗北した生徒の中に歩火樹絵里(あるきび じゅえり/福原遥)がいました__
その半年後、百花王学園である事件が起きます。白い集団「ヴィレッジ」が生徒会には従わない、家畜制度の強制廃止、そしてギャンブルもしないと、100人以上の生徒を集めて生徒会に反旗を翻します。
「ヴィレッジ」は前線に立つ生徒に歩火樹、そして、過去に生徒会長の桃喰にギャンブルで勝利したという噂を持つ村雨天音(むらさめ あまね/宮沢氷魚)が集団を率いています。
看過できないレベルまで影響力を持った「ヴィレッジ」に対して、生徒会は全生徒強制参加のギャンブル、「生徒代表指名選挙」を開催することを宣言します。
ギャンブルの参加を拒否する村雨ですが、「ヴィレッジ」は自分たちの居場所を守るためにギャンブルに参加しようとします。
蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ/浜辺美波)、鈴井涼太(すずい りょうた/高杉真宙I、早乙女芽亜里(さおとめ めあり/森川葵)の3名も、ギャンブルの絶好の機会を逃すわけなく、「生徒代表指名選挙」への参加を試みます__
感想
漫画原作が好きで、ドラマを未視聴な状態で映画版を視聴しました。やはり、顔芸が特徴的で濃いキャラクターが多い本作品の実写化は、少しきついものがあるなというのが第一印象です。
しかし、本作品の1番の問題点は作品の肝となるギャンブルの描写があまりにも物足りないことです。ギャンブルのルールはいいのですが、思考の過程が描写不足だと思います。1人だけ強さの秘訣が描かれていた点のみよかったと思います。いっそ、最初の票争奪じゃんけんは大幅カットでもよかったのではないでしょうか。
一方で、ギャンブル以外のストーリーとしては、原作に大きな影響を与えない第3者を中心に描いている点、思わぬ伏兵の存在、学園ものとしての熱量を描いている点はよかったと思います。
全体的に実写化で違和感を覚える登場人物が多い中で、早乙女芽亜里を演じる森川葵さんが1番魅力的に映りました(違和感がもっともないのは高杉真宙さんなのですが、一般生徒に近い語り部役なので例外ということにしています)。
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