映画 ~ ジェイコブス・ラダー ~




ジェイコブス・ラダー
原題:Jacob's Ladder
監督:エイドリアン・ライン(Adrian Lyne)
脚本:ブルース・ジョエル・ルービン(Bruce Joel Rubin)
出演:ティム・ロビンス(Tim Robbins)
公開日:1990/11(1991/4)
ジャンル:サスペンス、スリラー




「ジェイコブス・ラダー」は、ベトナム戦争を経験した男性の奇妙な体験と恐怖を描いたサスペンススリラー映画です。

監督はイギリス出身、「危険な情事」、「運命の女」等のエイドリアン・ラインさんです。

脚本は「ゴースト/ニューヨークの幻」や「デッドリー・フレンド」のブルース・ジョエル・ルービンさんです。

ベトナム戦争で兵士を経験した男性役をアメリカ出身、「ショーシャンクの空に」や「ミスティック・リバー」に出演されているティム・ロビンスさんが演じています。

その他、エリザベス・ペーニャさんや、ダニー・アイエロさんが出演されています。

本作品は2019年にデヴィッド・M・ローゼンタール監督によってリメイクされています。



あらすじ


1071年、10月6日、メコン川のデルタ地帯で待機するアメリカ軍の一団、ジェイコブス・シンガー(ティム・ロビンス)もその一員でした。“教授”の愛称で親しまれています。

突然、敵襲だと声が聞こえます。数名の兵士が急に苦しみだします。頭痛を訴えてうずくまる者、嘔吐する者、吐血する者もいます。

爆撃や砲弾が飛び交います。兵団の一員、ポール(プルイット・テイラー・ヴィンス)はその様子を呆然と眺めています。

味方が倒れていく中、ジェイコブスは救助を求め密林の中を動き回ります。すると、突然、鋭利なものが飛び出してきて、彼は腹部を刺されます__



気づいたとき、ジェイコブスは電車にいました。彼はベトナム戦争以来、兵を退き郵便屋として働いています。

今は犬と彼女のジェジー(エリザベス・ペーニャ)と暮らしています。以前はサラという妻に、ジェド、イーライ、ゲイブという子供たちがいました。ゲイブはベトナムに行く前に事故で亡くなっています。

近頃、ジェイコブスは奇妙な出来事に遭遇します。駅の中で電車にひかれそうになったり、道端で車が突進してきたり、通院していた病院の受付で記録がないと言われたり、担当医が1ヶ月前に車の事故で亡くなったり、それは戦争の後遺症なのか、彼のもとに恐ろしいことが起きようとしています__



感想


不気味で不快な何かがまとわりつくサスペンス作品です。

過去や現在の禍福、家族や友人、恋人との出会いや別れ、理不尽な出来事や奇妙な出来事、複雑に絡み合いながら物語が進行していきます。終盤で本作品のメッセージを理解したときにタイトルの意味が理解でき、死生観へのひとつの考え方が提示されます。

個人的には謎だった部分が氷解していくスッキリできる作品のほうが合うのですが、たまにはこんな作品もいいかなと思いました。事態は一応収束の形をとっていると思います。

「ショーシャンクの空に」の印象が個人的に強いティム・ロビンスさんですが、本作品の主人公もなかなかに強烈でした。












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