映画 ~ プライドと偏見 ~




プライドと偏見(ぷらいどとへんけん)
原題:Pride & Prejudice
配給:フォーカス・フィーチャーズ(UIP)
監督:ジョー・ライト(Joe Wright)
脚本:デボラ・モガー(Deborah Moggach)
出演:キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley),マシュー・マクファディン(Matthew MacFadyen)
公開日:2005/9(2006/1)
ジャンル:恋愛




「プライドと偏見」は、18世紀末の男性優位な意識が残るイギリス貴族社会、田舎の中流階級家庭で暮らす次女の恋愛物語です。彼女の近所にやって来た富豪とその友人、彼の不遜な態度は次女に悪い印象を与えます。

イギリスの小説家、ジェーン・オースティンさんの同名小説「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」が原作であり、本作品以外にも数回にわたって映像化されています。

監督はイギリス出身のジョー・ライトさんです。他の作品に「つぐない」、「路上のソリスト」があります。

脚本はイギリス出身の小説家のデボラ・モガーさんです。本作品以外にも多数のテレビドラマの脚本を執筆されています。

主人公の次女役をイギリス出身、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「わたしを離さないで」に出演されているキーラ・ナイトレイさんが演じています。本作品でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされています。

次女の家の近所に滞在する大富豪の親友役をイギリス出身、「エジソンズ・ゲーム」やドラマ「サクセッション」に出演されているマシュー・マクファディンさんが演じています。



あらすじ


鳥のさえずりが響く朝の平原、イギリスの田舎町、ベネット家の次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)が読書をしながら散歩しています。ひつじが闊歩する道、庭にはたくさんの白いシーツや衣服が物干にかかっています。

エリザベスが帰宅すると家が騒がしいです。ベネット家には両親以外に長女のジェーン(ロザムンド・パイク)、そしてエリザベスより若い3人の妹の5人姉妹がいます。

この時代には女性に相続権が与えられていないため、母親は娘たちを早く嫁に出したくてあせっていました。そんな折、国民軍がこの冬に街に来るという噂、そして、独身の資産家であるビングリー(サイモン・ウッズ)が街に、明日開催される舞踏会に来ると聞き妹たちがはしゃいでいます。

後日、舞踏会にはビングリーと妹のキャロライン(ケリー・ライリー)、そして彼の親友のダーシー(マシュー・マクファディン)が姿を見せます。舞踏会ではジェーンとビングリーが仲良く踊っています。ジェーンの美しさにビングリーも惹かれているようです。

一方、離れたところで休憩をとっていたエリザベスは偶然、キャロラインとダーシーの会話を耳に入れてしまいます。ダーシーはこの場所が自分には合わず、いまひとつであり自分にとっては時間の無駄だと言い放ちます。

エリザベスはそれを聞いて機嫌を悪くします。舞踏会が終わるころ、ベネット家とダーシーで挨拶を交わしていましたが、エリザベスは皮肉をダーシーにぶつけて立ち去ります__



感想


「ジェーン・エア」と同様にイギリスの綺麗な田園風景と芯の強い魅力的な女性の行動が楽しめる作品です。個人的にこちらの男性のほうが魅力的な点は優れていると思います(「ジェーン・エア」があまりにも魅力に乏しかったから相対的にですが)。

湖畔や屋敷といった作品の舞台やロケーションが印象的です。タイトルもドストレートなのがいいです。ただし、映画としての尺は充分なのですが、映画である以上、展開が駆け足であることは否めません。それは仕方ないかなと思っています。

女性は何の権利もないとされる時代を描いていますが、キーラ・ナイトレイさんの凛とした佇まいが、この物語の主人公にとても似合っていたと思います。







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