映画 ~ アップグレード ~




アップグレード
原題:Upgrade
配給:OTLリリーシング(パルコ)
監督:リー・ワネル(Leigh Whannell)
脚本:リー・ワネル
出演:ローガン・マーシャル=グリーン(Logan Marshall-Green)、ハリソン・ギルバートソン(Harrison Gilbertson)
公開日:2018/6(2019/10)
ジャンル:SF、アクション




「アップグレード」は、近未来の世界、不慮の事故で強盗から妻の命を奪われ、身体の自由を失った男が、最新の科学技術の協力を得て復讐していくSFアクション映画です。

監督・脚本はオーストラリア出身、「ソウ」の脚本で著名なリー・ワネルさんです。

主演の旧式の車を担当するエンジニアの男性役を、アメリカ出身のローガン・マーシャル=グリーンさんが演じています。テレビドラマシリーズの「24 -TWENTY FOUR-」や「The O.C.」にも出演されています。

その他、IT法人を経営する天才エンジニア役を、オーストラリア出身のハリソン・ギルバートソンさん、事件を担当する女性刑事役を、アメリカ出身のベティ・ガブリエルさんが演じています。



あらすじ


レコードで音楽を聞きながらガレージで車をいじっている男性、グレイ(ローガン・マーシャル=グリーン)は車のエンジニアです。

車の整備が一通り終わると、AIで制御された自動運転対応の車に乗った妻のアシャ(メラニー・バレイヨ)が帰ってきます。

二人が部屋に入ると、冷蔵庫に卵が少ない、部屋の温度、この後のスケジュール、といった情報が機械音声から聞こえてきます。ここはAIが生活に浸透した世界です。

グレイは自動運転で制御された新しい車でなく、自身で運転できる旧式の車のエンジニアを仕事にしています。アシャはIT系の企業「コボルト」で負傷兵のロボット義足を専門にしています。

グレイは顧客から頼まれていたポンテアックのファイアバードを届けるために、アシャと一緒に出かけます。

到着したのは広大な野原に海が見える郊外でした。そこに隠れ家のような居住地があり、奥に進んで待っていた男を見てアシャは驚きます。

グレイの顧客はエロン・キーン(ハリソン・ギルバートソン)、大企業であるヴェッセル社の天才エンジニアであり、経営者でもある男です。

エロンは二人にとある技術を紹介します。それは虫のような小さな集積回路でした。エロンはそれを“ステム”と呼び、それが世界の未来を担っていく存在になると説明します。

帰り道、機械に運転を任せて談笑している二人、しかし、グレイは車が家ではなく、自身の生まれ故郷であるニュークラウンを走行しているのに気づきます。

車の異変に怯える二人、車を止めるよう命令し必死に抵抗しますが、車は暴走した結果、交通事故を引き起こしてしまいます。そして、何とか車中から脱出しようとした二人を複数の男たちが襲ってきます__



感想

近未来SFアクション作品です。

微力な人間が最新技術の力を借りて相手を打ち負かす様子がスカッとする点、短時間の作品でありながら人間の心とAIのとる行動が中盤から目が離せなくなる点が良かったです。

そんな無茶なと感じてしまう機械のようなアクションと、何事もタイミングが絶妙すぎる部分は悪い意味で気になりました。「ソウ」の脚本家さんということで、若干のグロ描写も気になる人がいるかもしれません。

90分程度の作品でテンポがよく、主人公の目的もはっきりとしているため、複雑な設定に溺れることない楽しめるSFアクションになっていると思います。










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