映画 ~ ユージュアル・ネイバー ~




ユージュアル・ネイバー
原題:The Harvest
配給:Elephant Eye Films(AT entertainment)
監督:ジョン・マクノートン(John McNaughton)
脚本:スティーブン・ランセロッティ(Stephen Lancellotti)
出演:ナターシャ・カリス(Natasha Calis)、チャーリー・ターハン(Charlie Tahan)
公開日:2013/10
ジャンル:サスペンス




「ユージュアル・ネイバー」は、祖父母の元に引っ越してきた少女と車椅子の少年の交流、そして少年の家族の隠された秘密を描いたサスペンス映画です。

監督はアメリカ出身、「ワイルドシングス」や「恋に落ちたら…」のジョン・マクノートンさんです。脚本はスティーブン・ランセロッティさんです。

父親を亡くし祖父母の家に引っ越してくる転校生役をナターシャ・カリスさん、車椅子で外に出ることのできない少年役をチャーリー・ターハンさんが演じています。

少年の母親役を、イギリス出身、「ギター弾きの恋」や「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」のサマンサ・モートンさんが演じています。

少年の父親役を、アメリカ出身、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 」や「テイク・シェルター」のマイケル・シャノンさんが演じています。



あらすじ


青空の下、野球の試合をしている子供たちと、それを観戦している大人たち、そんな試合中の一幕、打者がバッドで弾き返した打球が、投球直後の投手に襲い掛かります。意識を失う投手、慌てて駆け寄る母親、救急車が駆けつけます。

控え室で祈るように待つ母親、扉が開いて担当医のキャサリン・ヤング医師(サマンサ・モートン)がやってきます。すがるような目の母親に対して、キャサリンは答えます、もう大丈夫だと。

キャサリンには息子がいます。子供部屋にはバイクや飛行機、動物や怪獣のミニチュアが並べられています。その部屋には車椅子の少年、アンディ(チャーリー・ターハン)がいます。

アンディはよく窓から外の様子を眺めています。庭に植えてあるトウモロコシをカラスが啄ばまないようにするためです。アンディのもとにはよくキャサリンから電話がかかってきます。何かあったと感じると彼女はすぐに慌てて戻ってきます。

キャサリンの夫であるリチャード・ヤング(マイケル・シャノン)は元看護師です。子供のために職を離れ、家族をサポートする役目を担っています。たまに家を離れ、かつての同僚の女に会いに行きます。それは息子のために不正に薬を融通してもらうためでした。狭い部屋の中で失われつつある命だと、リチャードは同僚に話します。

夕食時には3人で食卓を囲みます。アンディが、いつかキャッチボールできる?とキャサリンに問いかけますが、彼女は、無理でしょうね、と答えます。


アンディが住む邸宅から少し離れた場所、マリアン(ナターシャ・カリス)は祖父母の家に引っ越してきました。彼女は父親を亡くし、仲のよかった友人とも別れることになってしまいました。新しい学校に通う予定ですが彼女はとてもつらそうです。

後日、マリアンは周囲を一人散策することにします。ブラブラと歩き、ときには石を足場に小川を渡り、しばらくすると白い家が彼女の目に留まります。

その家の壁際に置いてあった脚立を利用して、マリアンは窓を覗きます。そこにはベッドで横になっている少年、アンディがいました。アンディが彼女に気づくと、驚いたマリアンは慌ててその場から逃げ出します。

しかし、気になったマリアンはさらに翌日、再びアンディのもとを訪ねようとします__



感想


車椅子で学校にも行くことができない少年と、親を亡くして新しい環境に身をおくことになった少女、孤独な子供の交流を描いたドラマかと思いきや、まさかの展開でいつの間にかサスペンスになっていました。予備知識無しで観て正解だったと思いました(パッケージはゴミだと思います)。

一方で、サスペンスとして観れば物語の展開はある程度予想がつくものです。これは序盤からしっかりと登場人物の挙動(特に母親)がしっかりと描かれているためです。フェアな作りになっていると思います。

子供同士の交流も観ていて楽しかったです。4人の主要人物、それぞれに特色がある点も印象的な作品でした。

1点だけ、どれだけ悠長な計画なんだろうかという部分だけ気になりました。動機に対して、手段が遠回り過ぎな気がします。








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