映画 ~ 聖女 Mad Sister ~



聖女 Mad Sister
原題:언니
配給:Joy N Cinema(カルチュア・パブリッシャーズ)
監督:イム・ギョンテク
脚本:キム・ミン
出演:イ・シヨン
公開日:2019/1
ジャンル:アクション




「聖女 Mad Sister」は、格闘技の達人である女性が誘拐事件に巻き込まれた妹を救出する様子を描いた韓国のアクション映画です。

監督をイム・ギョンテクさん、脚本をチェ・ソンヒョンさんが務めています。

主演の格闘技の達人と評価される姉役を、韓国ドラマ「イタズラなKiss〜Playful Kiss〜」や「セレブの誕生」に出演されているイ・シヨンさんが演じています。

その他、パク・セワンさんやイ・ジュニョクさんが出演されています。


あらすじ


シルバーのフォード・マスタングから降りる赤いハイヒールに赤いドレス姿の女、イネ(イ・シヨン)がとある町工場に入っていきます。

中へどんどん突き進んでいくイネ、彼女は道中、置いてあったハンマーを左手に掴みます。たどり着いた先には整備中の車があり、その車の下には作業中の男がいます。

オウさんは?と尋ねるイネ、作業中だった男が顔をだし、自分がオウだと答えます。するとイネは突然ハンマーを両手で振りかぶり、男に振り下ろします__



重厚な門扉が開き、外の世界に出て行くイネ、彼女は過剰防衛の罪による1年半の服役生活を終えて出所してきました。

バスで帰途につくイネ、バスを降車し夜道を一人歩く彼女は突然、後ろから誰かに抱きつかれます。

お姉ちゃん、と抱きついてきたのはイネの唯一の肉親である妹のウネ(パク・セワン)でした。二人は自宅でお帰りパーティを慎ましく開催し、再開を喜び合います。

イネはプレゼントとしてヘアピンをウネつけてあげます。ウネは無邪気に喜びます。ウネには軽度の障害があり、知能の成長が身体に追いついていない面があります。

その夜、二人で布団に入ったとき、イネが週末に父さんたちのお墓に行かないかと提案します。ウネは乗り気じゃありませんでした。ウネは、学校が大嫌いだから明日行こうと逆に提案してきます。

もうすぐ卒業だから頑張ってとイネは伝えます。それが父さんとの約束だからです。そして、イネはウネを守ると約束しました。イネの願いはウネが幸せであることです。

翌日、ウネが学校に出かけた後、イネはウネからのプレゼントに気づきます。そこにはウネのために仕送りを貯めて買った赤いドレスと赤いハイヒール、そして手紙が同封されていました。


一方で、ウネの通う学校ではウネが3人のガラの悪い女子生徒に絡まれていました__



感想


格闘技の達人とされる姉が妹のために障害物を排除していくバイオレンスアクションです。

邪魔者を痛めつけていく、姉のウネの強さは痛快です。また、格闘技の達人であれども一般人であるため、できないこともあるという点が個人的には好きです。ただし、いくら格闘技の達人といえども尋常ではない強さのため、ちょっと疑問を抱いてしまいます。

韓国映画でときに見られる、無関心社会、権力社会、弱者を貪る強者の醜悪さは本作品でも見られます。

バイオレンスアクション、社会の醜悪な部分、そういった点が気になる場合はお勧めできない作品です。個人的には0か1かの傾いた作品よりも、二面性がある作品が好きなため、結末も含めてスッキリはできませんが、悪くない作品だと思いました。異なる展開も観たかったと思いますが。








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