青のフラッグ(あおのふらっぐ)
作者:KAITO(かいと)
出版社:集英社
掲載誌:少年ジャンプ+
巻数:全8巻(2017/2~2020/4)
「青のフラッグ」は、リア充過ぎて最近疎遠気味な旧来の男友達と、自分のようにどんくさい同級生の女子と、人生の岐路に立つ高校3年生男子の数多の選択による青春を描いた物語です。
作者は「クロス・マネジ」等のKAITOさんです。
あらすじ
「親友」か「恋人」か、陳腐な究極の選択、高校3年の春、始業式に向かう男子生徒の一ノ瀬太一(いちのせ たいち)は、どちらも自分には縁のないことだと考えながら桜の下の通学路を歩いていました。
玄関前の掲示板にはクラス分けが発表されています。太一は仲の良かった3人とは別々のクラスになってしまいます。一方で、小学校からの同級生、三田桃真(みた とうま)と中3以来に同じクラスになりました。
桃真は野球部で運動神経抜群、人当たりもよく、いわゆるスクールカーストの頂点に所属する人種です。どんくさい太一は桃真のことは嫌いではないのですが、どこか苦手意識を持っていたため疎遠になっていました。しかし顔を会わせれば二人の仲の良さは変わっていません。太一の仲間はそれを不思議がっています。
太一の仲間にはもうひとつ不思議なことがありました。それは太一が同級生の空勢二葉(くぜ ふたば)に冷たい様子をとることです。太一はどんくさい二葉の姿に自分のことを重ねていました。
ある日の放課後、太一が一人書店で本を探していると、偶然、二葉の姿が目に入ります。彼女は高いところに置いてある本をとろうとしていましたが、身長が低いため、脚立を使用して背伸びしても届かないようです。
見かねた太一が助太刀に入ります。強く遠慮する二葉に対して、どの本?と聞きながら見た本棚には恋愛マニュアルの本が陳列されていました。二人は少し気まずくなります。
一緒に書店を出た二人、すると、二葉が突然、相談したいことがあると言い出します。それは桃真うに関することでした__
感想
端的には三角関係を描いた青春漫画なのですが、青いという言葉だけでは足りないくらい複雑な状況も描かれた作品です。男子高校生が思い描く「親友」か「恋人」か、これが意味することに私自身が固定観念を持っていることに気づかされました。
純粋だったり、複雑だったり、熱かったり、虚しかったり、いろいろなことを選択する登場人物と展開が魅力的な作品です。
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