映画 ~ 隣の影 ~




隣の影(となりのかげ)
原題:Undir trénu
配給:ブロードウェイ
監督:ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン(Hafsteinn Gunnar Sigurðsson)
脚本:ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン
出演:ステインソウル・フロアル・ステインソウルソン(Steinþór Hróar Steinþórsson)
公開日:2017/8
ジャンル:サスペンス




「隣の影」は、些細な隣人トラブルが大きな悲劇を招いていく様子を描いたアイスランド発のサスペンス作品です。

監督・脚本はアイスランド出身のハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソンさん、主役の妻子と両親を持つ男性役をアイスランド出身でコメディアンとしても活躍されているステインソウル・フロアル・ステインソウルソンさんが演じています。

本作品はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で国際コンペティションの監督賞を受賞しています。



あらすじ


妻のアグネス(ラウラ・ヨハナ・ヨンズドッテル)、娘のアウサと暮らしているアトリ(ステインソウル・フロアル・ステインソウルソン)は、ある日、一人でポルノを見ていた姿をアグネスに目撃されたことから突如として家庭が崩壊の道を辿ることになります。

そのポルノにはアグネスの知り合いである女性のラケルとアトリの情事が映っていました。アグネスはアトリに今すぐ出て行くように命じ、アトリは抵抗しますが、ほとぼりが冷めるまで高齢の両親のもとに身を寄せることになります。


アトリの両親はペットの猫と一緒に郊外の住宅街で暮らしています。アトリにはウッギという兄がいますが、行方をくらませている状態です。

平穏な暮らしをしていたアトリの両親、しかし、隣家に住む男女から大きな木が邪魔だから対処してくれないかと言われた日を境に、隣人との関係がギクシャクしだします。

今まで隣家の男からそんなことを言われたことはなかったのですが、若い女が住むようになって様相が変わったとアトリの母親は主張します。ペットの犬とランニングをしたり、庭で日光浴を浴びたりする女の様子をアトリの母親はたびたび目撃しています。アトリの父親は事を穏便に済ませようとします。

しかし、翌日、アトリの父親が地域の合唱団へ参加するために出かけようとすると、車のタイヤがパンクしていることに気づきます。それは誰かの嫌がらせのようでした__



感想


隣人トラブルという誰でもに起こり得るシチュエーションで不快な感情を煽るサスペンス作品です。

不快指数はかなり高いです。トラブルの原因がわかっている点で「ファニーゲーム」よりはましなのですが、関係のない第三者に被害が及ぶのは個人的に好きになれない点です。また、謎が残っている点が悪い印象を強くしています。

たまにはこんな作品もいいと思うのですが、細部まで作りこまれている作品でないと淡白な印象しか残らなくなってしまいます。









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