ダウンタウン物語(だうんたうんものがたり)
原題:Bugsy Malone
配給:パラマウント(東宝東和)
監督:アラン・パーカー(Alan Parker)
脚本:アラン・パーカー
出演:スコット・バイオ(Scott Baio)、フローリー・ダガー(Florrie Dugger)
公開日:1976(1977)
ジャンル:ミュージカル、コメディ
「ダウンタウン物語」は、ニューヨークのダウンタウンを舞台にしたギャング間の抗争を描いています。ただし、出演者が全員子供というミュージカルコメディ映画です。
監督と脚本を担当したのはイギリス出身のアラン・パーカーさんです。映画「小さな恋のメロディ」の原作と脚本や「ミッドナイト・エクスプレス」の監督を務めています。
ナイスガイな主人公役を、アメリカ出身のスコット・バイオさん、歌手志望のヒロイン役をフローリー・ダガーさんが演じています。他にも「羊たちの沈黙」に出演するジョディ・フォスターさんや、「ボヘミアン・ラプソディ」で監督を務めるデクスター・フレッチャーさんも出演されています。
本作品は16歳以下の出演者で統一されているということです。
あらすじ
野良猫の鳴き声が響き、街灯が微かな光を与える街中、ニューヨークのダウンタウン、ロキシーの名を持つ一人の男が追われています。街角の袋小路に追い込まれるロキシー、4人の銃を構えた男たちに取り込まれます。
男たちは銃を構えロキシーに襲い掛かります。しかし、その銃から放たれたのは銃弾ではありませんでした。代わりに放たれたのは……クリームパイでした__
ダウンタウンではファット・サム(ジョン・カッシージ)というマフィアが街を牛耳ってしました。ロキシーもファット・サムの部下でした。しかし、最近、ダンディー・ダン(マーティン・レブ)を名乗る男が、パイを飛ばす新兵器を開発し、ファット・サムの縄張りを荒らそうとしています。2つのギャング間の抗争はイーストサイド抗争と称され、街の話題をさらっています。
ファット・サムの“満塁亭”、ディナーショーも開催される夜の酒場、そこにバグジー・マローン(スコット・バイオ)を名乗る一人の男がいます。母はイタリア人、父はアイルランド人のナイスガイです。
そして、そこにはファット・サムのディナーショーで歌うために、オーディションを志望する女がいました。ブラウシー(フローリー・ダガー)という名です。
ブラウシーを一目見て気に入ったバグジーは早速、彼女を口説きにかかりますが、馴れ馴れしいとブラウシーはつれない態度です。そうこうしていると、ダンディー・ダンの部下たちが酒場に進入してきて客や店員に襲い掛かります__
感想
ギャング間の抗争を描く暴力映画、と思いきやそこに登場するのは子供たちで、銃からはパイが発射されるというコメディ、そして、歌やダンスや音楽が一緒に楽しめるミュージカル映画と、とても楽しい作品です。
大人顔負けにスーツを決めたり、メイクを施したり、カーチェイスは足漕ぎだったり、微笑ましくなるシーンが満載です。本格的な学芸会を楽しんでいる感覚になります。そんな要素を映画に求めていないという意見もあるかもしれませんが、私は楽しめました。
幼少期のジョディ・フォスターさんやデクスター・フレッチャーさんは本作中でも目立っています。個人的にはジョン・カッシージさんが演じたファット・サムが好きでした。なぜかあの手のヤクザの親分キャラは憎めません。
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