公演:BASARA外伝~KATANA 虹の話ー銀杏ー
原作:田村由美「BASARA」
脚本・演出:奥村直義(BQMAP)
企画・製作:(株)TUFF STUFF
公演期間:2019年1月25日(金) ~2019年1月28日(月)
公演会場:紀伊國屋ホール
ベイビーウルフの橋本彩花さんが出演しているということで、演劇製作集団TUFF STUFFさん製作の舞台を観劇してきました。
※若干のネタバレ有、個人的感想強め、記憶があやふな部分がある点をご了承願います。
概要
以下、TUFF STUFF様公式サイトからの引用です。
2012年に初舞台化された田村由美原作の『BASARA』、その続編として2014年に上演された『BASARA 第2章』。前作から5年という時を経て、待望の新作舞台『BASARA外伝~KATANA 虹の話 -銀杏-』が上演決定!!
本編からさかのぼること数十年、更紗の曽祖父たちの若かりし頃の物語。
上記に記載された過去2作品についても公式サイト様で概要が確認できます。
・舞台【BASARA】
・舞台【BASARA】第2章
あらすじ
~今を生きる全ての人へ贈る、人間賛歌の物語~
本編からさかのぼること数十年前、主人公の曽祖父たちが若い頃の物語。
四人の青年たちは四神の名を持つ宝刀を盗み出すために、忍び込んだ城で一人の少女と出会う。
少女の名はタラ。タラは嵐の日に生まれたために災いを持つ存在として 忌まれており、そのうち生贄にするために監禁されていた。青年たちは宝刀をそれぞれ分け合い、少女タラを仲間にして時の王を討ち滅ぼそうと誓うのだが…。
出演者(CAST)
田中美麗
布川隼汰 土井一海 山内圭輔
水谷美月 大島涼花 生田輝
及川洸 輝海 佐藤慎亮 中西裕胡 菊永あかり 東別府夢 橋本彩花 真嶋真紀人 氏家洸 小松健太 祐村要 塩見奈映
他
ストーリー等の補足、感想
・原作コミックでは外伝として26巻に収録されている内容のようです。私は未読です。
・紀伊国屋ホールのJ~列で観劇しました。
横の狭さは許容できても、高低差はもう少し必要だと感じました。運悪く前の席に背が高い人が座ったら舞台の一部が見えなくなると思われます。
表情がわからなくはないですが、視力が悪いと細かい表情までは見えないと思われます。かといって、オペラグラスを利用するのも微妙な感じです。
・私が観劇した回の客層は本当に驚くほど老若男女様々な人が偏ることなくいたように思います。原作や演者、スタッフ等が魅力的な作品なのだと改めて思いました。
・原作は未読でしたが、登場人物の性格、衣装が(極一部を除いて)わかりやすく、展開も惹きこまれる内容でした。
・刀を道具としたアクション(殺陣)、歌やダンスのあるOPやEDと華やかで迫力のあるシーンが数多くありました。
・衣装で1点だけ気になった点は四人の青年の衣装の色です。
今回のキーアイテムとなる4本の宝刀(※山梨県の郷土料理ではない)は中国の神話の四神をベースにしたものです。
リーダー格で白い衣装をベースとしている玄象(げんしょう)が「白虎」、弓が得意な赤い衣装をベースとしている羅生(らしょう)が「朱雀」はわかりやすかったのですが、メンバーの頼れる兄貴的存在である天満屋鍋蔵(てんまんやなべぞう)が黒い衣装をベースで選んだ刀が「青龍」、別れた妹を探す料理とギャグ担当の朝彦(あさひこ)が青い衣装をベースで選んだ刀が「玄武」というのは紛らわしいと感じました。
原作がそうなっているのか、何か意図があるのかがスッキリできませんでした。
・最も魅力的なキャラクターに写った山内圭輔さんが演じる天満屋鍋蔵、第一印象から良かったのですが、全体を通して格好良さ、キャラクターの性格や生き様と、とても印象に残りました。
・サブタイトルにもある「銀杏」、イチョウの木については、天満屋の下記の台詞が印象的でした。今回のレジスタンス?の集合場所でもあります。
・なお、ギンナンの実については、主役のタラが作中で言及しています。
・サブタイトルは「イチョウ」だと観劇中も思っていたのですが(チケット販売サイトもそうなっていました)、正式には「ギンナン」であることがカーテンコールで判明しました(原作26巻のルビもギンナンのようです)。
どちらの意味でも作中で言及されているため、両方の意味がある一方で、観劇後は「ギンナン」である意味が感慨深く思えます。
なお、入場者に配布された小冊子にはイチョウの枝と葉が描かれています。
・サブタイトル「KATANA」については言うまでもないのですが、「虹」については特に劇中では言及がなかったように思います。
原作の他の外伝が「MADARA・白の話」、「HAZAMA・青の話」といったタイトルであり、今回は四神とタラを中心とした複数の主役がいる(色がある)意味で「虹」としているのかなと思います。
また、作中で重要な役割を果たした「アイリス」、日本語では「あやめ」(ちなみに花言葉は「メッセージ」や「希望」)、その由来がギリシャ語で「虹」(ギリシャ神話の虹の女神イリスより)ということであり、そちらの意味も含んでいるように思われます。
・橋本彩花さんは獅子王の侍女役と、主人公や村の人たちを襲う白獅子の頭役でした。
最近人狼ゲームで狼役のイメージが定着してきた中での獅子役は個人的にはまり役だったりします。
また、侍女役では獅子王の戯れの中で「この変態!」「このクズ!」と罵声を浴びせるシーンもあり、Sのイメージがないわけではないのですが新鮮でした。
・及川洸さんが演じる朝彦が一発ギャグを頑張っていました。私が観劇した回ではカーテンコールの担当で、そこでも自主的に一発ギャグをしていてすごいなと思いました(カーテンコールのほうが本番より受けていたのがおもしろかったです)。
・カーテンコールの挨拶中もメンバー間のやり取り(つっこみ)が流れるように進んで、息が合っている様子を感じました。
・1シーンだけテレパスのように心情ナレーションを登場人物が共有するシーンがあったのですが、あれは原作もそうなっているのでしょうか?
テレパスやギャグ(「赤いきつねの~♪」や「Glamorous sky♪」)のシーンは今回の舞台に対して異質感を感じ、世界観を大切にする人には合わない気がするため、挑戦的な取り組みだなと思います。
・今回の舞台では刀を利用したアクションシーンと重厚な人間ドラマが魅力です。終盤にはそれらが客席へ怒涛に襲い掛かってきます。
ただ、BGM+刀の斬撃の効果音+心情のナレーションの組み合わせのときには少し斬撃の音を落として欲しかったと思います。せっかくの心情ナレーションが聞き取りとりづらかったです。
・2.5次元の舞台は初めてで、原作も未読でしたが、ストーリーもアクションも演出も楽しめる舞台でした。原作も読んでみたいなと思いますし、過去の2作品も気になります。
・紀伊国屋ホールのJ~列で観劇しました。
横の狭さは許容できても、高低差はもう少し必要だと感じました。運悪く前の席に背が高い人が座ったら舞台の一部が見えなくなると思われます。
表情がわからなくはないですが、視力が悪いと細かい表情までは見えないと思われます。かといって、オペラグラスを利用するのも微妙な感じです。
・私が観劇した回の客層は本当に驚くほど老若男女様々な人が偏ることなくいたように思います。原作や演者、スタッフ等が魅力的な作品なのだと改めて思いました。
・原作は未読でしたが、登場人物の性格、衣装が(極一部を除いて)わかりやすく、展開も惹きこまれる内容でした。
・刀を道具としたアクション(殺陣)、歌やダンスのあるOPやEDと華やかで迫力のあるシーンが数多くありました。
・衣装で1点だけ気になった点は四人の青年の衣装の色です。
今回のキーアイテムとなる4本の宝刀(※山梨県の郷土料理ではない)は中国の神話の四神をベースにしたものです。
リーダー格で白い衣装をベースとしている玄象(げんしょう)が「白虎」、弓が得意な赤い衣装をベースとしている羅生(らしょう)が「朱雀」はわかりやすかったのですが、メンバーの頼れる兄貴的存在である天満屋鍋蔵(てんまんやなべぞう)が黒い衣装をベースで選んだ刀が「青龍」、別れた妹を探す料理とギャグ担当の朝彦(あさひこ)が青い衣装をベースで選んだ刀が「玄武」というのは紛らわしいと感じました。
原作がそうなっているのか、何か意図があるのかがスッキリできませんでした。
・最も魅力的なキャラクターに写った山内圭輔さんが演じる天満屋鍋蔵、第一印象から良かったのですが、全体を通して格好良さ、キャラクターの性格や生き様と、とても印象に残りました。
・サブタイトルにもある「銀杏」、イチョウの木については、天満屋の下記の台詞が印象的でした。今回のレジスタンス?の集合場所でもあります。
イチョウは孫の代に実をつける
・なお、ギンナンの実については、主役のタラが作中で言及しています。
・サブタイトルは「イチョウ」だと観劇中も思っていたのですが(チケット販売サイトもそうなっていました)、正式には「ギンナン」であることがカーテンコールで判明しました(原作26巻のルビもギンナンのようです)。
どちらの意味でも作中で言及されているため、両方の意味がある一方で、観劇後は「ギンナン」である意味が感慨深く思えます。
なお、入場者に配布された小冊子にはイチョウの枝と葉が描かれています。
・サブタイトル「KATANA」については言うまでもないのですが、「虹」については特に劇中では言及がなかったように思います。
原作の他の外伝が「MADARA・白の話」、「HAZAMA・青の話」といったタイトルであり、今回は四神とタラを中心とした複数の主役がいる(色がある)意味で「虹」としているのかなと思います。
また、作中で重要な役割を果たした「アイリス」、日本語では「あやめ」(ちなみに花言葉は「メッセージ」や「希望」)、その由来がギリシャ語で「虹」(ギリシャ神話の虹の女神イリスより)ということであり、そちらの意味も含んでいるように思われます。
・橋本彩花さんは獅子王の侍女役と、主人公や村の人たちを襲う白獅子の頭役でした。
最近人狼ゲームで狼役のイメージが定着してきた中での獅子役は個人的にはまり役だったりします。
また、侍女役では獅子王の戯れの中で「この変態!」「このクズ!」と罵声を浴びせるシーンもあり、Sのイメージがないわけではないのですが新鮮でした。
・及川洸さんが演じる朝彦が一発ギャグを頑張っていました。私が観劇した回ではカーテンコールの担当で、そこでも自主的に一発ギャグをしていてすごいなと思いました(カーテンコールのほうが本番より受けていたのがおもしろかったです)。
・カーテンコールの挨拶中もメンバー間のやり取り(つっこみ)が流れるように進んで、息が合っている様子を感じました。
・1シーンだけテレパスのように心情ナレーションを登場人物が共有するシーンがあったのですが、あれは原作もそうなっているのでしょうか?
テレパスやギャグ(「赤いきつねの~♪」や「Glamorous sky♪」)のシーンは今回の舞台に対して異質感を感じ、世界観を大切にする人には合わない気がするため、挑戦的な取り組みだなと思います。
・今回の舞台では刀を利用したアクションシーンと重厚な人間ドラマが魅力です。終盤にはそれらが客席へ怒涛に襲い掛かってきます。
ただ、BGM+刀の斬撃の効果音+心情のナレーションの組み合わせのときには少し斬撃の音を落として欲しかったと思います。せっかくの心情ナレーションが聞き取りとりづらかったです。
・2.5次元の舞台は初めてで、原作も未読でしたが、ストーリーもアクションも演出も楽しめる舞台でした。原作も読んでみたいなと思いますし、過去の2作品も気になります。
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