映画 ~ ゲーム・ナイト ~




ゲーム・ナイト
原題:Game Night
配給:ワーナー・ブラザース
監督:ジョン・フランシス・デイリー(John Francis Daley)、ジョナサン・ゴールドスタイン(Jonathan Goldstein)
脚本:マーク・ペレス(Mark Perez)
出演:ジェイソン・ベイトマン(Jason Bateman)、レイチェル・アン・マクアダムス(Rachel Anne McAdams)、カイル・チャンドラー(Kyle Chandler)
公開日: 2018/2
ジャンル:コメディ、サスペンス




「ゲーム・ナイト」はゲームが趣味の夫婦、兄にコンプレックスを抱いている夫が、その兄が主催するゲームパーティに妻や友人達と参加したところ、ゲームのつもりが本物の誘拐に巻き込まれてしまう様子を描いたコメディサスペンス映画です。

監督はジョン・フランシス・デイリーさんとジョナサン・ゴールドスタインさんです。この二方は脚本パートナーとして活動し共同作品を多く手がけており、「モンスター上司」といった代表作があります。

主演の夫婦役は先の「モンスター上司」にも出演されたジェイソン・ベイトマンさんと、「きみに読む物語」、「スポットライト 世紀のスクープ」等の作品に出演されているレイチェル・アン・マクアダムスさんです。



あらすじ

ゲームも楽しめるクラブでクイズを楽しんでいる男性(マックス/ジェイソン・ベイトマン)、カウンターでバーテンダーと会話している最中も、クイズ問題が流れてくれば即座に回答するゲーム好きです。

続けて流れてきたクイズにもマックスは即座に回答しますが、彼と同じタイミングで回答する女性(アニー/レイチェル・マクアダムス)がいました。ゲーム好きの二人がゲームをきっかけに出会い、様々なゲームをしながら仲を深めていき、結婚します。


順風満帆に見える二人でしたが、悩みがひとつありました。それは不妊のことです。

専門医に診てもらったところ、マックスの精子の運動が鈍く、それはストレスが原因ではないかということです。

二人にはそのストレスの原因に思い当たる節がありました。それはマックスにとっての優秀な兄(ブルック/カイル・チャンドラー)の存在であり、マックスはブルックにジェラシーを抱いているようです。


二人には週末に友人達を招いてゲームをして楽しむゲームナイトというパーティを開催する趣味がありました。

ゲームナイトは、マックスとアニーの夫婦に、ケヴィン(ラモーネ・モリス)とミシェル(カイリー・バンバリー)のカップル、そして毎回違う女性を連れてくるライアン(ビリー・マグヌッセン)といったメンバーで開催されています。

マックス夫婦の隣には、ゲイリー(ジェシー・プレモンス)という風変わりな警察官が住んでいて、ゲームナイトの日には俺を呼んでくれと言われているのですが、場の空気のために夫婦はやんわりと断っているようです。

ある日、6人のメンバーでマックスの家でゲームを楽しんでいたところ、ブルックが突然やってきてゲームに加わります。

マックスはブルックに対して敵愾心があったため気を張りますが、ゲームには負け、また過去の話で馬鹿にされます。


マックス夫妻がブルックの行為に内心憤慨していたところ、ブルックが次は自分の家で開催しようと提案します。

1週間後、ブルックの家に集まった6人、ブルックは今回のゲームナイトにシボレーを賞品とすると発表し、場が一層盛り上がります。マックスは昔からシボレーに憧れを抱いており、そのことを知ってか知らずか、それを景品とする兄に対してますます闘志を燃やします。

ブルック主催のゲームは「誘拐ゲーム」というロールプレイングゲーム、ゲーム開始直後に二人の男が家に乗り込んできて争った後にブルックを攫っていきます。

本格的なやり取りに興奮する参加メンバー達、各々がブルックの行方を追おうとしますが、実は彼らの目の前で発生した誘拐はゲームの演出ではなく__



感想


コメディ作品でありながら少しミステリー要素を含んだ二転三転する展開も楽しめる作品です。

ゲームと勘違いしながら実際の犯罪に巻き込まれてしまう主人公達、いったいどこまでが虚構でどこまでが現実なのか、コメディだからこそ許されるご都合展開が程よい案配となっていて、また各キャラクターの特徴もコミカルで楽しく鑑賞できます。

ストーリー展開がある程度は予想できるため、もう少しストーリーが練られていて、思わぬ結末に感心できる内容であれば何度も観たくなるお勧めできる作品なのですが、インパクトという点で弱いのが少し残念です。

ただ、不思議な警官ゲイリーを演じたジェシー・プレモンスさんはインパクトが強く印象に残りました。ジミー大西さんとマット・デイモンさんを足して2で割ったような見た目と映画で演じたなかなか強烈なキャラクターもこの作品の見所です。




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